この秋、Apple Watchは一層“ユーザー思い”に進化する! 「watchOS 11」新機能まとめ
Apple Watchを身に着けてワークアウトを行ったあと、ユーザーは10段階の「エフォート評価」を入力します。28日間のワークアウトのデータが計測されると、ウォッチのアクティビティアプリからは直近7日間の負荷と、過去28日間のトレーニングの負荷を比較して見られるグラフが表示されます。
負荷の内容は「かなり下」「下」「一定」「上」「かなり上」のいずれかに分類され、体への負担の大小を表しています。iPhoneのフィットネスアプリにも記録されるトレーニング負荷を見ながら、体の状態の変化をチェックしたり、反対にケガのリスクなど、現在のレベルのままトレーニングを続けた場合に、ユーザーの健康状態に起きる変化が把握できます。 新しく加わるバイタルアプリの値と関連性も見られます。例えば、ひと晩のバイタル計測値がトレーニング負荷とどう関わったかも、経過の中で把握することが可能です。 トレーニング負荷と健康状態のバランスに関連する解説は、フィットネスアプリから読むこともできます。欲を言えば、トレーニング負荷の変遷をフィットネスジムのコーチなどに相談できると、より効果的な健康増進・維持が図れそうです。筆者も毎日のワークアウトに役立てたいので、watchOS 11の登場後に、Today at Appleなどの機会にコーチングセッションが開催されることを期待したいです。 ■Apple Watchが自動翻訳機になる 先にiOSとiPadOSで登場した「翻訳」アプリがwatchOS 11にも登場します。
ウォッチに内蔵するマイクに話しかけて日本語から英語など20の言語に翻訳でき、翻訳されたテキストをスピーカーから音声にして出力することもできます。翻訳はウィジェットやコンプリケーションにもなっているので、文字盤に配置すると素速く呼び出せます。海外旅行に出かける時や、日本に訪れる外国人の方々とのコミュニケーションに、毎日身に着けているApple Watchがとても役立ちそうです。 watchOS 11も7月以降、「Apple Public Beta Program」でパブリックベータ版の提供が予定されています。ユーザー思いの先進的な機能をいち早く試せるのが楽しみです。
山本敦