この秋、Apple Watchは一層“ユーザー思い”に進化する! 「watchOS 11」新機能まとめ
例えば、自宅の玄関に設置したスマートロックが「ロックのかけ忘れ」を検知したら、「ホーム」アプリを介してスマートスタックのウィジェットが表示されます。iOSの一部アプリが対応する「ライブアクティビティ」も、watchOSのスマートスタックとしてウォッチの画面から確認できるようになります。 watchOS 11には新しいウィジェットも加わります。周囲で流れている音楽をすぐに聴き取って調べられる「Shazam」、このあと紹介する「翻訳」、1日に歩いたり走った移動距離を教えてくれる「距離」などが便利に使えそうです。 アップルは、2023年にwatchOS 10をリリースした際に初めて、Apple Watchのスマートスタックのデベロッパ向けAPIを公開しました。 watchOS 11のデベロッパ向けのAPIには、時刻や日付など関連キューを組み込むことで、アプリの重要な情報を最適なタイミングでスマートスタックに表示させる新しいツールが加わります。iOSのライブアクティビティと連携して、インタラクティブ性のあるウィジェットも作れるようになります。watchOS 11から「ダブルタップ」のAPIも新たに加わるので、サードパーティのアプリがApple Watchのスマートスタックとより密接に連携します。
■アクティビティリングがときどき「お休み」できる Apple Watchをフィットネストラッカーとして日々活用している人は、ムーブ/エクササイズ/スタンドの「アクティビティリング」のゴール達成を毎日楽しみにしていると思います。 ただ、時には体調を崩してしまったり、海外まで飛行機に乗って長旅に出ることがあって、やむなくアクティビティリングを閉じられないこともあります。watchOS 11から、ユーザーがゴールスケジュールを日ごとにカスタマイズしたり、無理のないトレーニングができるように「休息日」が設けられるようになります。 アクティビティリングの記録を一時停止をすると、「月間チャレンジ」などのゴール達成にはどのような影響があるのでしょうか? 例えば、筆者の2024年「6月チャレンジ」は、1カ月以内に25回(=25日)のエクササイズのリングを閉じることです。もし期間内に一時停止を何度か行使して、トータルの記録日数が25日を下回ってしまうと、月間チャレンジは失敗となります。