NHK「12日」に北の富士さんが亡くなっていたと大相撲中継で「気さくに声を」解説の阿武松親方
12日目を迎えた大相撲九州場所を中継するNHKは21日、前日20日に亡くなっていたことが分かった元横綱北の富士氏(本名・竹沢勝昭)を悼んだ。 午後3時過ぎ、写真とともに北の富士氏の訃報を伝えて経歴を紹介。通算10度の優勝、引退後に千代の富士、北勝海(現八角理事長)の両横綱らを育てた手腕や、解説者としての人気ぶりなど、華々しい82年の人生を振り返った。 そして、アナウンサーが「私たち大相撲中継のスタッフ一同、ここでは語り尽くせないほどの思い出とご指導をいただきました。皆さまに愛された北の富士さんについて、こういった形でお伝えすることになりまして、とても残念です。関係者の皆さまにお悔やみ申し上げます」と追悼した。 解説を務めた阿武松親方(元大道)は「本当にびっくりしました。辞めたばかりの親方の私にも、お会いすると、気さくに声をかけてくださって本当にうれしかった。本当に残念です」と別れを惜しんだ。 長くNHK相撲解説者を務めた北の富士氏は、昨年3月から病気療養のために出演を見送っていた。今月に入って体調を崩して、都内の病院に入院。治療を続けていたが、今月12日に亡くなったという。12月に都内の八角部屋でお別れ会が開かれる予定。