「もう時効だけどさ…」過去の“悪行”を武勇伝のように語るおじさんたち 「子供の頃に万引き」「酔っ払って三角コーンを持ち帰った」…“痛い自慢”に若者世代は辟易
かつての“悪行”を嬉々として話すおじさんに遭遇したことはないだろうか。アドバイスになり得る経験談やコミュニケーションの一環としてなら有用な場面もあるだろうが、犯罪を疑われるような自慢話になると話は別だ。
最近でもある音楽評論家がXにて、子供の頃の音源入手方法を回想するなか、レコードはレコード屋で万引きしていたと投稿、これには〈痛過ぎる〉〈心底みっともねえ〉という呆れた声が殺到したほか、〈万引き自慢とか犯罪自慢の年寄り、多いよね〉〈当時の事を武勇伝のように語っちゃう人いるよね。〉という声も。 SNS上でそうした投稿をして炎上するケースは珍しくないが、同じような過去の行動を自慢げに吹聴する人々はリアルにもいて、特におじさん世代に多いのだとか。そうした人たちの心理はどのようなものか――。おじさんに“反社会自慢”を聞かされたことがある人たちの話から、リアルな実態を探った。
「昔は遊びまくってて」不倫自慢の50代男性上司に辟易
Uさん(東京都/20代女性)が振り返るのは、セクハラともいうべき“男性上司の女性遍歴”自慢だ。 「女性との夜遊びの話ばかりする既婚者の50代男性がいます。飲み会になると、『昔は遊びまくってて~』なんて言って、経験人数や夜のお店情報などを聞いてもいないのに延々と話し続けます。不快なので話題を変えたり、『そういう話には興味ないです』と言ってみたりするのですが、聞く耳を持たない。挙げ句、『結婚してても恋愛はしたい』『いまの彼女は20代』とか言い放っていて、心から気持ちが悪い。“彼女”という意味がわからないうえ、自慢にもなっていません」 その男性上司についてUさんは、「女遊びをしている自分がイケていると思っているのかもしれませんが、パパ活の相手になっているだけ。同世代の女性に相手にされていないだけなのかなと思ってしまいますね」と冷ややかな視線を送る。
酔っ払い時の犯罪自慢をするオッサン
Tさん(東京都/40代女性)は、「酔っ払った時の“やらかし”を自慢する人たちがいる」と指摘する。 「お酒が入ると、男性たちの間で“昔酔っ払ってやらかした”話が始まることがしばしばあります。やらかしといっても寝坊とか、スーツのまま眠ったみたいなかわいいものではなく、『道路にあった三角コーンや看板を持って帰ってきた』とか、『朝起きたら、お店の灰皿が家にあった。どうやら記憶がない間にポケットに入れていたらしい』とか、完全にアウトなものですね。 どれも単純な犯罪行為で、それを言われてもドン引きするだけなのですが、本人は引かれているのに気づかず、さらに続けます。いずれの場合も、そういう話をする人はどこか自慢げ。自分は真面目一辺倒じゃないよ、ということを言いたいんでしょうけど、はっきりいってダサいです」 Tさんは、そうした“勘違い武勇伝”について、「やめてほしいと言ったことがある」という。 「一度、40代の男性に『普通に引く』とたしなめたら、『ノリじゃん』『若気の至り』と、こっちが悪いみたいな返しをされてしまいました。若気の至りならなんでも許されるんだったら、今の若者が何をしても許すのかよ、と本気で腹が立ちました」(Tさん)