3Dキャラクターと声優の動きがシンクロ バンダイナムコがVTuberライブで最新技術
バンダイナムコグループのバンダイナムコ研究所は27日、アバター(分身)を使って動画配信を行うバーチャルユーチューバー(VTuber)の音楽イベントで、3次元(3D)キャラクターのアバターと演じる声優がステージ上で共演する最新技術を披露すると発表した。リアルタイムで、現実の人の動きをデジタル化して映像を動かすモーションキャプチャーを使い、演者とアバターの動きをシンクロさせる。 来年1月10日に開催する「新春みゅ~らいぶ2025 ~デミカツ!電音部!お年玉争奪戦!」に出演するVTuber「熊乃ベアトリーチェ」のステージ演出で披露する。 従来のモーションキャプチャーでは特殊なスーツやセンサーを装着する必要があり、客席から見えない舞台裏でキャラクターを操作しなければならなかった。同研究所が開発したキャラクターコントロールシステムでは、動きを読み取るセンサーやカメラ技術が改良され、ステージ衣装を着ていてもリアルタイムで連動させることができるようになったという。 漫画やアニメ、ゲームでは、原作(2次元)の世界を現実(3次元)で表現する「2・5次元文化」が広がっている。熊乃ベアトリーチェもアニメキャラクターとしてだけでなく、声を担当している声優の小岩井ことりさんが、生身で演じて行う現実のライブでも多くのファンに親しまれている。声優人気が高まる中、アニメやゲームでキャラクターを演じた声優たちが音楽ユニットなどを結成するケースも多く、音楽イベントなどでの斬新な演出も期待できそうだ。(高木克聡)