80歳にしてファンを魅了した「華麗なバッティング」...稀代のスラッガー・土井正博氏が教える「健康の秘訣」
「回数、ノルマは決めない」
3月16日に開かれた「西武ライオンズ LEGEND GAME 2024」で、80歳という年齢が信じられなくなる華麗なバッティングを披露してファンの度肝を抜いた土井正博氏。大病知らずで、酒も楽しむ日々。その健康の秘訣を明かしてくれた。 【一覧】プロ野球「最も愛された監督ランキング30」最下位は、まさかの… 前回記事「『LEGEND GAME』で魅せた80歳の驚異の打撃。『狙って打った』土井正博氏が明かす舞台裏」では、1度は出場を断ったことなど、試合までの経緯や打席で考えたことなどを土井氏が振り返っています。 土井氏には生活のあらゆる場面で心がけていることがある。 「自慢できることなんてやっていないから参考になんてならないよ。だけど、まぁ、なんでも無理なく、ほどよく、ということかな」 欠かしていないのは2日に1度のトレーニングとプール通い。 「トレーニングはジムに行ったりとかじゃないよ。公園に行って、軽いジョギングをしたり、鉄棒にぶら下がってブラブラしたり、少し懸垂をしたり。あとは両足を地面につけて行う斜め懸垂とか、腕立て伏せ、腹筋とかね。日常の動きにちょっと負荷をかける感じ。1時間くらい、80歳の体を守る運動。大切なのは何回やるとか、回数を決めないこと。 腹八分、自分のできる範囲でほどほどにやっています。楽しんでやるくらいじゃないと、続かないからね。その日によって10回のときもあるし、20回のときもあるし、5回のときもある。自分の体の状態を見ながらやっているので、回数はそもそも数えていないです」
散歩は行きたいところに行く
現役時代からノルマを好まなかった。自分なりにやる。このトレーニングも選手時代からシーズンオフにやっていたことで、それをユニフォームを脱いでからも継続してきた。ただ、体の衰えや調子に合わせる形で行う量、内容を変えてきたのだ。プールで少し泳いだりもするが、水の中を歩くことにほとんどの時間を割いている。こちらもトータル1時間ほど、「ちょうどいい負荷」を感じる速度で続けている。 「トレーニングとプールをやって、次の日は休んで、また翌日、行う。その繰り返し。運動して適度に疲れたほうが、よく眠れることに繋がるしね」 それでも、長い時間はなかなか眠れないそうだ。 「いつも夜は10時とか11時には寝ている。寝つきはいいね。ただ、ほどよく疲れているときは6時くらいまで寝られるんだけど、夜中の3時、4時に目が覚めてしまうね。もう一度、寝られないときは朝の5時頃から歩き出しますよ。 それも時間とかは決めず、自分の行きたいところに歩いて行って、6時か7時くらいに帰ってきて朝食を食べる。そのあとは好きなテレビを見たり、トレーニングをする日はして、眠ければ昼寝をするし、仕事をしたり、あとは夜までのんびり過ごしている」 食事で気をつけていることは2つ。