電子レンジ「〇〇の加熱」はダメ! “時短調理”で思わぬ事故 秋から冬にかけて要注意
メ~テレ(名古屋テレビ)
短い時間で、手軽に食品を温められる電子レンジなどの調理家電。正しい使い方を知らないと、思わぬ事故につながります。温かい料理が恋しくなるこれからの季節は、特に注意が必要です。 いまや、毎日の調理に欠かせない「電子レンジ」。 しかし、手軽さゆえに様々な食品を加熱してしまい事故につながるケースが後を絶ちません。 例えば、お皿に乗せた生卵を電子レンジで温めると―― 扉が勢いよく開くほどの威力で破裂しました。 こちらの女性は、レシピのサイトを見て、レンジで卵を加熱した経験があるそうです。 「器に卵を割って水を入れて加熱したら、半熟した卵ができるみたいなのがあって、適当に入れていたら2回くらい爆発しちゃって、結構ヒヤっとしました」(18歳) 電子レンジは、食材に含まれる水の分子をマイクロ波で振動させることで加熱する仕組みです。 卵のように、殻や膜に覆われた食材の場合、内部の水分が加熱されて水蒸気となり、圧力が上昇しますが、逃げ場がないため、破裂する恐れがあります。 この実験を行った製品評価技術基盤機構=NITE(ナイト)によりますと、こうした調理家電での事故は2019年からの5年間で494件発生。このうち4件が、死亡事故でした。
「破裂」以外にも危険な電子レンジの事故
電子レンジの使用中に起きる事故は「破裂」だけではありません。 中で散る、火花。 よく見ると、パンから出ているのではなく袋を閉じるための、金属ワイヤーが入った帯からでした。 電子レンジのマイクロ波は金属に反射して放電が発生し、火災などを引き起こす可能性があります。 「何がダメと分からなかったので、アルミホイルをやったときに火花がバチバチとなってビックリした。それで知るみたいな、ダメなんだって」(20代) 「息子がアルミホイルをやって『ちょっとそれは違うよ』ってどかした」(80代) アルミホイルは、裏側に張られた場合も同様です。 カップめんに水を入れて電子レンジで温めたところ―― フタから火花が出て、容器に引火してしまいました。 容器に「電子レンジの調理不可」などと記載されていないか、必ず確認するようにしましょう。