欧州代表の４番を務めるチェルベンカ（撮影・伊藤笙子）

　「侍ジャパン強化試合、日本代表５－０欧州代表」（６日、京セラドーム大阪） 　欧州代表の捕手・チェルベンカ（チェコ）が座ったまま牽制球を一塁へ投じるなど存在感を見せた。昨年３月のＷＢＣでも話題となったイケメン捕手が、端正なマスクとは裏腹の強烈スローでファンを驚かせた。 【写真】ダイナミックな一塁けん制　まさに城島バスーカみたい 　初回、先頭の塩見が安打で出塁。続く小園の打席で、投球を受け取ったチェルベンカは座ったまま一塁へ牽制球を投げた。ボールは力強いストライク送球で、塩見は頭から一塁へ帰塁。想定していなかったプレーに京セラドームは騒然となった。 　さらに１点を先制し、なおも２死一、三塁の場面で一塁走者・村上のリードが大きいと判断したチェルベンカは再び一塁へ牽制球。村上は頭から一塁ベースに戻り、間一髪でセーフだった。 　これにはファンも「欧州の捕手から城島イズム」「マッケンジーっぽさを感じた」と座り投げが代名詞だった城島健司をほうふつとさせるプレーに沸いた。さらに昨年３月のＷＢＣにチェコ代表として参加し、４番・捕手で日本戦に出場。佐々木朗希とも対戦経歴があり「顔面ＯＰＳがえげつないんだよこの人」とイケメンぶりを紹介するファンもいた。 　１年前はチェコ代表のプレーぶりから「さわやかチェコ」と称され、三塁手は大谷翔平とユニホームを交換するなど、侍ジャパンの選手たちと交流。死球をぶつけてしまった佐々木朗希は、おわびにロッテのお菓子をプレゼントしたことでも話題となった。大谷は米国入りする際、チェコ代表の帽子をかぶって決戦の地に乗り込むなど、尊敬の念を示した。 　チェルベンカはオリオールズとメッツの傘下３Ａでプレーした経験を持つ。メジャーには届かなかったが、欧州代表として再び戻ってきた日本の舞台でファンの心をつかんだ。