図書館とコミセン併設 旧忽戸小跡地に複合施設建設へ 南房総(千葉県)
南房総市は学校統合にで閉校した旧忽戸小学校跡地に、コミュニティセンターと図書館(室)を備えた複合施設を建設する。工事は2期に分けて行われ、第1期では事業費27億円を投じ、鉄骨造平屋建て延べ床面積約2600平方メートルの建物を整備。10月に着工し、令和8年4月の開所を目指している。 旧忽戸小は平成26年4月、児童数減少などを理由に七浦小、朝夷小、健田小と統合し、千倉小が誕生したことを受けて閉校。市は旧忽戸小校舎の利活用について考えてきた。 民間にも案を募ったが手が挙がらなかったため、市民から要望があった千倉地区のコミュニティセンターの設置、老朽化した図書館とB&G海洋センターのプールの改修を計画。それぞれを建設・改修するより、一体化した複合施設を整備することで、より良いサービスを提供しようという。 計画では工期を2分割し、第1期でコミュニティセンターと図書館を整備し、第2期で屋根付き通年型プール(25メートル)を整備する予定。第1期の建設事業は、館山市の白幡興業が請け負う。 第1期で整備されるコミュニティセンターには、大ホール、ステージ、中会議室、和室2室、小会議室4室、調理室を整備し、有事の際には避難所としても活用できるという。図書館は、約15万冊の蔵書に加え、図書閲覧室や児童コーナー、絵本コーナーを有する。また、共用部には事務室やロビー、車いすでも使用できる多機能トイレと授乳室なども完備するという。