侍ジャパン、打線つながり11点大勝もまずい走塁で「幻の得点」も…求められるスキのなさ
野球の国際大会「ラグザス プレミア12」は18日、台湾で1次ラウンドB組の3試合が行われ、日本代表「侍ジャパン」はドミニカ共和国を11―3で下し、無傷の5連勝とした。21日から東京ドームで2次ラウンドが行われる。
今大会チーム最多の14安打
終わってみれば、今大会チーム最多の14安打11得点の大勝で1次ラウンド最終戦を終えた。前日から5人スタメンを入れ替えた一戦でも、攻撃陣は手を緩めなかった。 同点の五回、栗原が無死一、二塁から適時打を放つなど3点を挙げて勝ち越した。さらに九回には紅林、佐藤、五十幡と下位打線がつながり、5得点で突き放した。井端監督も「(これまで)出ていない選手も使った中で、ある程度安打も出たのは良い状態」と手応えを口にした。
ただ、序盤に得点機を逃す場面もあった。
1点を追う三回。二死満塁からの佐藤の左前打で、二塁走者の栗原がホームベースを駆け抜けたが、直前で三塁を狙った一塁走者・紅林がタッチアウトに。ビデオ判定でも栗原の得点は認められず、この回は1点止まりだった。指揮官は「ああいうミスは命取りになる。もう一度、集中力を持っていけたら」、梵内野守備・走塁コーチも「複数得点できなかったのは反省材料。チームで修正していかないと」と振り返った。
2次ラウンド以降は、1点が勝敗を分けるような緊迫した試合も増えるはず。「日本らしくつないで点をとって、投手で踏ん張って勝つゲームをあと4試合やっていければ」と井端監督。連覇に向けて、勝ってかぶとの緒を締めた。(平島さおり)