「演劇の街へ」裏町の挑戦続く 地元協議会のWSが4年目に
「演じることは楽しいと知ってほしい」―。長野県松本市中心街の裏町を東京・下北沢のような演劇の街にしたいと取り組む信州うらまちレジリエンス協議会(林勇次会長)は16日、スタジオ365松本うら町(大手5)で、演劇を体験できる本年度のワークショップ(WS)を始める。4年目となるWSは、個性を引き出す独自プログラムが好評で、俳優を目指す受講者も出てきた。活動を支えた県の補助金が昨年度で終了し存続が危ぶまれたが、スタジオの貸し出しを始め、自力での継続に動き始めている。 「演劇の街へ」の取り組みは、ミュージカルの人気劇団だった東京キッドブラザースに所属し、退団後は劇団を主宰した林邦應(くにお)さん=松本市神田=が中心になって進めてきた。スタジオはショーパブだった店舗を改装し、WS出身者と東京のプロの俳優が共同で公演を発表する場として定着しつつある。 WSの講師は、林さんの東京キッド時代の仲間で、俳優の名和利志子さんが務める。受講者はレッスン終了後、東京の劇団チームオプセボと一緒にスタジオ365で有料公演に出演する。 名和さんは「受講者それぞれの魅力に寄せて、群像劇をつくり上げたい」と意気込み、林さんは「演じることはすごく楽しいこと。もっと多くの人に体験してもらいたい」と呼び掛ける。 スタジオは土・日曜に貸し出す予定で、林さんは「表現する人が集う場になれば」と願う。WSは8月までの毎週日曜日の全10回で、受講料は一般が1万5000円、高校生以下が9000円。申し込みは15日までに林さん(電話090・4018・0324、午前10時~午後3時)へ。
市民タイムス