課題の久留米からツアーでベススタへ 若者&女性に刺さる映え要素は? J1福岡と県内4大学がコラボ集客作戦【中村学園大&久留米大編】
J1アビスパ福岡が今季ホーム最終戦となる30日の浦和戦(ベスト電器スタジアム)で今季最多入場者数(6月16日・鳥栖戦の1万5880人)を目指す取り組みには、産学連携として県内4大学の学生も加勢した。 ■久留米大の学生が企画、マイクロバスで観戦ツアー【写真】 中村学園大(福岡市)は若年層や女性客が対象で、久留米大(福岡県久留米市)はPR不足が課題になっている福岡県南部がターゲット。苦労を重ねた両校の奮闘ぶりに迫った。(末継智章) ◆ ◆ 19日夕の中村学園大。集客策を話し合っている学生たちを奈良竜樹主将が訪れた。「少しずつ関心を集めていただき、一緒に地域を盛り上げたい」。同じフロアにいた女子大生らにチラシを配り歩き、ホーム最終戦をPRした。 アビスパ福岡は近年公式戦や公開練習に来る若年層や女性ファンが増えつつある。中村学園大の学生たちは今月初旬の学園祭でPRのポスターを100枚配るなど、ローラー作戦を展開。しかし参加した流通科学部の竹之内和真さん(2年)は「ポスターを張ればすぐに広まると思ったけど、思った以上にたいへん」と想像より拡散されない情報にやきもきする。 田村都和(とわ)さん(3年)は学生たちの声を拾った。返ってきたのは「時間はあるけど、サッカー観戦はインスタ映えやおしゃれな感じがしない。目的があまりないから行かない」という答えだった。「女子を中心に今の学生はインスタ映えを求める子が多い。サッカー観戦という目的はいったん置いておいて、グルメや映える要素を提案しないと」。映えるグッズの紹介などを模索した。 ◆ ◆ 久留米大は大学のマイクロバスを使ったバスツアーを企画。移動費は無料で観戦チケット代も定価より安くし、最大40人を目標に学内で2週間売り歩いたが、売れたのは5枚にとどまった。 ▼▼「ソフトバンクのファンは見つかるけど」「サガン鳥栖のファンなので」久留米の課題▼▼
西日本新聞社