救世主となれるか 巨人山崎伊織抹消のピンチで浮上する「もう一人の桑田チルドレン」
巨人は13日のヤクルト戦(神宮)に2-7と大敗し、連勝は3でストップ。期待されたマジック点灯はならなかった。 【動画】山崎伊織が初回、相手主砲の村上に被弾したシーン 先発の山崎伊織が誤算だった。初回に相手主砲、村上宗隆に26号3ランを献上、3回途中7安打4失点で降板とリズムを作れず。今季最短KOとなった右腕は試合後、登録抹消が決まった。 開幕からここまでローテを守り、9勝をマークしている右腕も夏場以降は疲労が目だっていた。今回は中9日と登板間隔を空け、復調が期待されるも、再調整となった。 そして注目は残り15試合と優勝争いも佳境に入る中、先発ローテ―ションで山崎の穴を誰が埋めるのかということ。 その意味では13日に再昇格となった高卒5年目右腕の堀田賢慎にも注目が高まる。 堀田は今季、キャンプ、オープン戦を通じて快投をアピール。開幕直後はリリーバーとして存在感を示し、その後、先発にも挑戦。結果を残せず、登録抹消となっていた。ファームではコーチ陣の指導の下、自慢のストレートに磨きをかけたともいわれており、再度先発マウンドで剛腕が見られるか、注目となる。 また堀田といえば、今回抹消となった山崎とともに入団前後にトミー・ジョン手術を行い、長いリハビリ期間を経て、復活。現在二軍監督を務める桑田真澄氏が入団時から目をかけ、同氏の薫陶を受けてきた「門下生」でもある。 桑田氏は2人の潜在能力を入団時から高く評価、将来チームを背負って立つ人材と当時から周囲に伝えていたことも知られている。 身長186センチから繰り出される150キロ超の角度ある直球に、フォークなどのコンビネーションで知られる。6月13日に抹消となってから約3か月、鍛錬を積んできた姿でどのようにシーズン終盤のチームに貢献を果たすのか。 2位の阪神も3ゲーム差に迫るなど、白熱の混セが続く。ここまでくれば強い気持ちを持って、投打あわせての全員野球で勝利をもぎとりたいところ、帰ってきた剛腕の躍動した姿にも期待したいところだ。 [文/構成:ココカラネクスト編集部]