「スマホ脳疲労」もの忘れ・うつの原因に……脳神経専門医オススメ“スマホ3か条”で早期改善へ『every.16時特集』
■スマホ脳疲労の原因になる習慣
脳神経外科医 奥村 歩 医師 「“スマホ脳疲労”前頭葉の疲れを放置しておくと、うつ病になってしまう若い方が増えています」 スマホ脳疲労を治すために注意したいスマホの使い方とは… 脳神経外科医 奥村 歩 医師 「持ち運びができるのでどこでもできてしまう『ながらスマホ』『だらだらスマホ』ね」 ながらスマホとは、食事などをしながらスマホを見ること。だらだらスマホとは、ボーッとなんとなくスマホを見ている状態のこと。 脳神経外科医 奥村 歩 医師 「そうすると膨大な情報が脳に入ってくる。その影響が夜残ってしまうので、思ったより熟睡できていない。それが脳疲労を生み出している」 ながらスマホにより、無意識に多くの情報が脳に入ることで脳がフル回転し続け、寝ている間も深い睡眠をとれないのがスマホ脳疲労の原因だと言います。
■五感を刺激して脳機能回復へ
――どうすれば改善できるのでしょうか? 脳神経外科医 奥村 歩 医師 「一時的に脳が疲れて、認知症そっくりの症状が出ているだけなので、生活を改善したりスマホの使い方を見直したり、よく寝られる生活をして脳機能を回復できるんです」 奥村医師がすすめたのは「上手にスマホとつきあう3か条」だ。 1.ながらスマホをやめ、スマホだけに集中 2.深い睡眠を妨げるので、寝る前にはスマホを使わない 3.五感を積極的に刺激。スマホで視覚を使ったら、聴く、味わうなどして五感刺激のバランスをとることが大事 ――この使い方の指導により、スマホ脳疲労の女性の症状は1か月ほどで回復に向かったそう。
■“脳疲労”をためないためには…
一方、最近、スマホ脳疲労と指摘された大野さん(34)。家で仕事をすることが多く、閉じこもりがちになり“五感刺激がうまくいかない”とのこと。 そこで内野医師は、家の中で五感を刺激するため、「ある音」と「ある味」を生活に取り入れるようアドバイスをしました。
■脳に良い体験「ガンマ波サウンド」を試聴
東京、柴又でその音と味の体験会が。こちらは内野医師が地元のお年寄り向けに行っている「脳に良い体験会」。 ぶるぶると震えるこの音は、「ガンマ波サウンド」と呼ばれる加工された音。努力して聞き取ろうとすることで、脳にたまるアミロイドβというタンパク質を減らしやすくするんだそう。 脳神経内科医 内野勝行 医師 「(ガンマ波の)音を聞くだけでアルツハイマー病の原因になるアミロイドβタンパクを減少させると実験で明らかになった。アミロイドβは30代からどんどん蓄積していくので、それを減らすことはとても大事です」