車の「燃費」ってそこまで重要ですか? 大した「金額差」は生まれないと思うのですが…。
ガソリン車、ディーゼル車、ハイブリッド車や電気自動車などさまざまな燃料で動く車があります。それぞれの燃料には環境性能が高いものと低いものがあり、地球環境保全を考えるうえで違いがあるのはよく知られていることでしょう。 そこで今回は、燃費のよし悪しがどの程度重要なのかを見ていきます。 ▼ガソリンスタンドで「タイヤが消耗していて交換しないと危険」と言われた! すぐに換えるべき? 交換時期の目安についても解説
車の燃費について
車を選ぶ際、燃費のよし悪しは多くの人が気にするポイントです。「燃費がよいほどランニングコストは抑えられる」という感覚は広く浸透しているものの、具体的にどの程度の差があるのかと聞かれると、よく分からない人もいるでしょう。まずは、具体的にどのくらいの違いになる可能性があるのかを見てみます。 平均的な車の使用年数を10年とし、年間走行距離を1万キロメートルとした場合の比較です。燃費がよい車は1リットルで20キロメートル走行し、燃費が悪い車は1リットルで10キロメートル走行すると仮定しましょう。ガソリンの価格を1リットルあたり150円とすると、次のようになります。 燃費がよい車の年間ガソリン消費量は、「1万キロメートル÷1リットルあたり20キロメートル走行可=500リットル」です。これにガソリン価格をかけると、「500リットル×1リットルあたり150円=7万5000円」となります。 一方、燃費が悪い車の年間ガソリン消費量は、「1万キロメートル÷1リットルあたり10キロメートル走行可=1000リットル」です。これにガソリン価格をかけると、「1000リットル×1リットルあたり150円=15万円」となります。 1リットルあたり20キロメートル走行できる車と10キロメートル走行できる車とでは、ガソリン代が年間7万5000円も違うのです。1リットルあたりの走行距離が2倍になればガソリン代は半分になるため、単純にガソリン代は2倍多くかかる計算です。 年間走行距離が少なければそれほど大きな違いにはならない可能性もありますが、逆に年間数万キロメートルを走るドライバーであれば、さらに差は大きくなります。