<挑む・センバツ2023東邦>部員紹介 上田耕晟外野手(2年)/山北一颯投手(2年) /愛知
◇打線つなぐこと意識 上田耕晟(こうせい)外野手(2年) 広角に打ち分ける打撃が魅力で、下位打順ながら山田裕輔監督から「長打が狙える」と期待されている。自身では「打線をつなぐことをより意識してきた」という。 小学1年から野球を始め、中学までは外野手のほか三塁手も経験した。東海大相模(神奈川)が優勝した2015年夏の全国選手権決勝を観戦し、自分もあの場に立ちたいと思った。6年後、甲子園に出るため常連校、東邦の門をたたいた。 昨秋の東海大会決勝の至学館戦では、十回1死一、三塁で勝ち越しの適時打を放つ活躍を見せた。「大事な場面で打てたことがうれしかった」と白い歯をのぞかせた。 この冬、右肘にけがをして通常の練習ができなかった。その間に下半身のトレーニングを積み、体幹を強化したことで「力強くバットを振れるようになった」と話す。 けがの回復も順調で、「センバツでは打ちまくってチームの勝利に貢献したい」と意気込む。【森田采花】 ◇投球で観客驚かせたい 山北一颯(かずさ)投手(2年) 189センチの長身から繰り出す角度のある直球が武器だ。「無駄な動きを少なくした、誰から見てもかっこいいと思われるフォームにしたい」と、さらに理想を追い求める。 小学4年で野球を始め、6年からマウンドに立つ。「レベルの高い野球をしたい」と思い、強豪校の東邦に進むことを決めた。 入学以来、コーチの指導を受けるだけでなく、プロ野球選手の動画を参考に試行錯誤を重ねてきた。対戦校へ向かうバスの中で見た「猫背気味のフォーム」を、早速その日の練習試合で試したところ、安定感のある思い通りの投球ができたこともあったという。 大事にしている言葉は「快投乱麻」。東邦の投手たちが代々受け継いできた。こじれた物事を鮮やかに解決する意味の四字熟語「快刀乱麻」をもじった造語で、鋭い投球で相手打線をきりきり舞いさせる姿を思い描く。 「甲子園では、観客に『おっ』と思ってもらえるピッチングをしたい」【森田采花】=随時掲載