<草なぎ剛>年齢に「どう楽しんで抗っていくかが人生のテーマ」 白石和彌監督の世界観に「気持ちも乗った」
草なぎ剛さんが主演を務める映画「碁盤斬り」(白石和彌監督)が5月17日に公開される。囲碁をめぐる人情話として人気のある落語「柳田格之進」をベースにした本格時代劇で、「ワンカットワンカット、職人の皆さんの力が結集している画(え)ができた」と完成度の高さに太鼓判を押した草なぎさんに、“白石組”に参加しての感想やこだわり、そして現在の心境を聞いた。
◇「慎吾ちゃんのおかげでいい風が」
いわれのない疑惑をかけられた上に妻も喪(うしな)い、藩を離れて娘・お絹(清原果耶さん)と貧乏長屋で暮らす柳田格之進(草なぎさん)。ある日、えん罪の真相が明らかとなり、格之進は仇討ちを誓う……と展開する。
草なぎさんは「何より白石監督とできる楽しみが大きかった」と本作出演を喜び、「同い年の監督は初めてだったかも。今まで見てきたものとか感じてきたものが近いのかなと思って、監督とは割と早い段階で楽しく友情を築き上げられた」と振り返る。
円滑なコミュニケーションが取れた要因として、「(香取)慎吾ちゃんが『凪待ち』(2019年公開)で一緒で、人見知りの慎吾ちゃんが心を開いている印象があった。白石監督のことはいろいろ話を聞いていた」と香取さんとの縁を挙げ、「慎吾ちゃんのおかげでいい風がこっちにも吹いてきた感じがしました」と感謝する。
草なぎさんは格之進のビジュアルを見た際、「自分でもカッコいいなと思ったし、生まれた時代を間違えちゃったかな(笑い)」と感じ、「『江戸時代に生まれたらもっと人気出たかも』ぐらいカッコいいし、傘が似合っている。令和でも唐傘を被っちゃおうかな」と笑う。
高倉健さんが主演を務めたパニック映画の金字塔「新幹線大爆破」のリブート作で主演を務める草なぎさん。京都の撮影所で撮影が行われたこともあって、演じる上で「高倉健さんのことを考えていた。健さんも京都の撮影所に(当時)毎日のように来ていたのだろうなとか、どこか意識していた」と語る。