【K1】大久保琉唯が璃明武に判定勝ちも反省「次はKOします」大みそかRIZIN参戦直訴
<K-1ワールドGP:東京大会~FINAL~>◇14日◇東京・代々木第一体育館 第16試合(K-1スーパーバンタム級3分3R延長1R)でホープ2人が激突。スピードとキレで勝る大久保琉唯(るい、20)が、現Krush同級王者・璃明武(りあむ、24)に判定3-0で勝利した。試合内容に納得できない大久保は試合後に「RIZIN DECADE」(31日、さいたまスーパーアリーナ)への参戦も直訴した。 ◇ ◇ ◇ 勝った大久保が反省の言葉を口にした。「試合前にいろいろ盛り上げて、KOで倒そうと頑張ったんですけど、クリンチされてだんだんフラストレーションがたまってきて。自分が練習でやってきたことがほどんど出せなかった」。それでも立ち上がりから手数も多く、押し気味に試合を進めたのは間違いない。 右ローを高速で連打し、ワンツーからの左ミドルも的確に当てた。その後も左腕をだらりと下ろした状態からフリッカージャブを放ったり、スタンスをスイッチしたりと変幻自在の攻撃で璃明武を揺さぶった。フィジカル面でも優位に立ち、判定3-0(30-29×3)で接戦をものにした。 試合後にはRIZIN大みそか大会への参戦も直訴した。この試合に向け、かつて璃明武と同じジムに所属していた“K-1・OB”平本蓮と練習をともにし、対策を伝授されていた。その平本が大久保の試合直前、篠塚辰樹とともにリングに登場。前K-1ライト級王者・朝久泰央とまさかの合体を果たし、RIZIN大みそか大会への乱入を予告した。大久保も平本のチーム「ブラックローズ」参加を希望。「今日の試合のダメージ? もう走れるんで。明日から練習します。そして次はKOします」と、さいたまスーパーアリーナへ乗り込む意気込みを示した。【千葉修宏】 ○…現Krushスーパーバンタム級王者・璃明武が、防衛戦ではなかったとはいえ若い大久保の前に苦杯をなめた。前日会見では「自分が何年もやってきたものが1日で崩されるわけがない」と強気の姿勢を見せていた。戦った大久保からも「顔面ヒザの対策はめちゃくちゃされていた」と強さを認められたが、結果にはつながらなかった。