【韓国】車載電池シェア、韓国3社は20.9%に下落
韓国の調査会社SNEリサーチによると、世界の車載電池市場における2024年1~9月の韓国バッテリー3社(LGエナジーソリューション、SKオン、サムスンSDI)のシェアは20.9%と前年同期に比べ3.3ポイント下落した。各社は車載バッテリー使用量は増加したものの、中国勢の台頭でシェアは軒並み低下した。 車載バッテリー使用量を企業別に見ると、LGエナジーは72.4ギガワット時で3番目に多かった。主要顧客である米テスラの「モデル3」や独フォルクスワーゲン(VW)「ID.4」の販売が伸びたことから4.3%増加した。ただ、シェアは2.2ポイント下がり12.1%となった。 SKオン(28.5ギガワット時)は12.4%増加したものの、前年同期の4位から5位にランクを下げた。シェアは0.4ポイント下がり4.8%だった。サムスンSDI(7位)は5.4%増の23.9ギガワット時(シェア4.0%)だった。 ■シェア1位は中国CATLの36.7% 一方、全体の使用量は23.4%増の599.0ギガワット時となった。シェアトップは中国の寧徳時代新能源科技(CATL)で26.5%増の219.6ギガワット時(シェア36.7%)だった。2位の比亜迪(BYD)も28.0%増えて98.5ギガワット時(同16.4%)となった。LGエナジーとのシェアの差は前年同期の1.6ポイントから4.3ポイントに広がった。 SNEリサーチは韓国3社の今後の戦略について、欧米企業との戦略的パートナーシップ強化や新規顧客の確保が重要だと指摘している。