小さな保育園で体験を 富山・新庄、県内初NPOの認可園 地域密着、小中生受け入れ
富山短大の卒業生でつくるNPO法人「リボンfromとやま」は県内初のNPOによる認可保育施設として開設した「すみりー新庄園」(富山市向新庄町)で、小中学生の保育体験の受け入れを始めた。最少規模の保育園で地域密着の子育てができる特長を生かし、小中学生に園児との触れ合いを通じて保育の楽しさを伝える。 7月29日、児童2人が園児と電車のおもちゃで遊び、園児が喜ぶように窓をカラーフィルムで装飾したりして保育士の仕事に触れた。 ●児童「園児、かわいい」 南蒔乃さん(新庄小4年)は「お母さんが子ども園の先生なので、どんな仕事か興味があった。園児は小さくてかわいい」と話した。妹の心葉さん(1年)は「おもちゃを作ってあげたい」と笑顔を見せた。 すみりー新庄園は、保育園として最少となる「家庭的保育事業」として7月1日に開園した。定員は0~2歳児の5人で現在、1歳児2人が在籍し、8月に定員となる。NPO所属の保育士と子育て支援員の計17人が登録し、保育を担っている。 児童生徒の保育体験の受け入れは夏休み期間中の7~9日も行われる。保育に関心のある高校生や大学生のボランティアも募る。園長の金谷大翔さん(25)は「園児と年齢が近い元気な子どもたちと遊ぶことにより、園の雰囲気が明るくなった」と話した。