【解説】爆発や破裂に注意! 携帯扇風機やペットボトル飲料での思わぬ事故 汗を拭く際の“NG行為”とは
そして「飲み残し」のペットボトルにも変形が見られました。これは炭酸ではありませんでしたが、なぜ変形したのか、これは別の実験で明らかになりました。
夏の部屋の温度を想定した30℃の環境に、飲み残した状態の10種類のペットボトルを2週間放置した結果、破裂はしなかったものの3本が膨張しました。中身は乳性飲料が2種類とスポーツドリンクでした。 東京都によると、これには「糖分」が関係しているということです。ペットボトルに口をつけて飲むと、中に細菌や微生物が入ります。そうすると、飲み物が発酵する際にできる二酸化炭素でペットボトルが膨らんでしまうそうです。いずれも、中身が膨らんでキャップが押され、はじけることにつながるというワケです。これからの時期、特に注意が必要です。
■ごしごしはNG? 肌を傷つけない汗対策とは
ここまでは暑さ対策の注意点でしたが、続いて汗対策の注意点もお伝えします。 汗を拭く時にごしごしするのはNGです。肌を傷つけてしまいます。 吉祥寺まなみ皮フ科の葉山愛弥院長によると、冷たいぬれタオルで優しくおさえるように汗をぬぐうと体温も下げ、肌も傷つかず良いそうです。 また、汗をおさえるために制汗スプレーを使う人もいると思いますが、「全身に使用」など使いすぎは危険だということです。というのも、制汗スプレーは汗腺をふさいでしまうため、熱がこもってしまいます。本来、熱くなった体を冷やすために、汗はかかないといけないものです。それなのに全身に制汗スプレーを使って、汗をおさえすぎると、熱中症になる危険性があるということです。 なので、使う時は脇だけとか、足だけとか、気になるところだけ使うのが大事なポイントだといいます。 汗対策のスプレーは肌に合わない人もいるということで、赤みやかゆみなどを感じた場合には、すぐに皮膚科医に相談をしてほしいということです。暑さによる異変に気をつけて、ようやく戻ってきた“自由な夏”を楽しみましょう。 (2023年7月6日午後4時半ごろ放送 news every.「知りたいッ!」より)