免許返納の80歳女性 25年共に走った愛車「MAZDA RX-7」をマツダへ譲渡《長崎》
NIB長崎国際テレビ
長崎市の女性が、25年共に走ってきた愛車を手放しました。 80歳の誕生日を迎え、運転免許証も返納。その思いは…。
今月、80歳の誕生日を迎えた長崎市の西本 尚子さん。 58年前に取得した運転免許証の返納のため、浦上警察署を訪れました。 (西本 尚子さん(80)) 「いってきます」 西本さんが免許と共に、この日 手放したのが…
シルバーのボディが目を引く「MAZDA RX-7」。自慢の愛車です。 流線形のボディが美しく、令和の車と比べると車高はかなり低め。
当時のスポーツカーらしいリトラクタブル・ヘッドライトで、エンジンはロータリーエンジンです。 5速マニュアルトランスミッションの車で、新車で購入後、パーツはすべて純正のまま、ずっと西田さんが所有してきました。
(西本 尚子さん(80)) 「乗って走り出すと車と一体化できる。それがすごくよかった」 「MAZDA RX-7」は1999年に発売されたスポーツカーで、販売中止となった現在も、根強い人気があります。
西本さんは、自動車を高速で走らせる走り屋たちのバトルを描いた漫画「頭文字D」がきっかけで、MAZDA RX-7を購入。 以来、25年間どこに出かけるのも “この車” でした。
(西本 尚子さん(80)) 「季節の花の景色を撮りに行ったのが、1番の思い出」 運転が大好きだった西本さんでしたが、2年前の78歳の誕生日に80歳での免許返納を決めました。 家族からは「元気だからまだ返納しなくてもいい」と言われたものの、周りに迷惑をかけたくないとの思いでした。
「相棒」と共に走った25年間。 (西本 尚子さん(80)) 「(看板が) “マツダ” と見えた時、ここが『終点』なんだと思って入ってきた」 愛車を引き継いでくれる人を募集したところ、400件もの希望の声が…。
その中で「輝かしい人生を引き継ぎ、世の中の人に元気を与えたい」というマツダからの連絡を受け、譲渡を決めました。 (西本 尚子さん(80)) 「(免許を返納して)スーッとした気持ち」