“ゲーム『桃太郎電鉄』10年以上プレイ”が春休みの宿題!?7000校以上が“教育版”導入…いったいなぜ?
東京都内の中学校で春休みの宿題に“ゲーム『桃太郎電鉄』を10年以上プレイする”という課題があることが、SNSなどで大きな話題に。2024年、いったいなぜ、ゲームをプレイすることが学校の宿題になっているのか?取材を進めると、全国各地の名所や名産などの地理に加え、難読地名の書き取りや収益率の計算など幅広い学習に活用できるなどの理由から、既に7000校以上が『桃太郎電鉄 教育版』を導入していることが分かりました。 【画像10枚】春休みの宿題に『桃鉄』 すでに7000校が導入している授業の様子などを写真で見る
東京都内の中学校の春休みの宿題「桃太郎電鉄を10年以上プレイする。」
東京都内の中学校で配られたという、春休みの宿題のプリント。 記載されている内容をよく見てみると、「社会」の欄に「桃太郎電鉄を10年以上プレイする。」と書かれています。 『桃太郎電鉄』は、すごろく形式で日本全国を巡り、物件を買い集めて“資産額1位”を目指すゲーム。1988年に「ファミリーコンピュータ」向けに第1作が発売されて以来、さまざまな世代に親しまれていますが、いったいなぜ2024年の今、春休みの宿題に導入されたのでしょうか。
ゲーム『桃太郎電鉄』がなぜ中学校の春休みの宿題に?
なぜ『桃鉄』が中学校の宿題に? 「桃太郎電鉄を10年以上プレイする。」という宿題を出した学校を取材すると、「子どもたちの取り掛かりやすさから宿題として取り入れた」と回答。「自由課題のため成績には入らない」とのことでした。 『桃太郎電鉄』は、“日本全国を巡り物件を買い集めて資産額1位を目指す”ゲームで、全国各地の名所や名産、名士などが数多く登場します。遊びながら地理や歴史などを覚えられる側面があるのです。 また、物件を買い集める度合いによって得られる収益が変わるため、効率的に資産を増やす戦略を考える必要もあります。 実は今、7000校以上が『桃太郎電鉄』を授業に導入しているという驚きの情報が。2023年から無償の「教育版」が提供されていたのです。
すでに7000校以上が授業に導入「教育版」は“貧乏神”なし
2023年から無償で提供され、すでに7000校以上が導入しているという、学校の授業などで使える『桃太郎電鉄 教育版』。 実際に導入した小学校の授業風景を覗いてみると、先生から「全国のランドマークを見つける」という課題が出されていました。 『桃太郎電鉄 教育版』では、各地の名産品や主要産業、歴史に関する情報を表示する機能が追加されているんです。 一方で、ゲーム版では“名物”でもある「貧乏神」のような相手のプレーを妨害する要素は、トラブルを防ぐために搭載されていません。 さらに、4月からの新学期に向けて、小学校低学年の子供たちも学習できるように、ふりがなを表示する新機能が追加されました。 コナミデジタルエンタテインメントによりますと、『桃太郎電鉄 教育版』を導入している7000校のうち4000校は小学校で、これは全国の小学校の約20%に相当するということです。
「ゲームだったら一発で覚えられる」好意的な意見も
学校で『桃鉄』 街の人の反応は? 街頭インタビューで話を聞いた中学2年生は「ゲームだったら一発で覚えられる」と好意的な意見。 社会人の男性は「ゲームだったらダメっていう固定観念が外れてきたのかな」と時代の変化を感じていました。 (『めざましテレビ』 2024年4月3日放送より)
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