遠州の伝統凧、新春の青空に舞う 掛川で揚げ初め 1年の平和と健康祈願
掛川市の凧(たこ)揚げ愛好家グループ「遠州横須賀凧一二三会」は3日、同市山崎で凧の揚げ初めを行った。伝統の凧が青空に舞い、参加者は1年の平和と家族の健康を願った。 掛川、袋井、磐田の3市から6団体約20人が臨んだ。参加者は上空の風の強さを見極めて手際よく糸を操り、各地の伝統凧を空高く揚げた。「巴(ともえ)」や「とんがり」「べかっこう」など独特な形状と色彩の凧を見上げながら、それぞれの特徴や凧揚げ技術などを披露し合う団体間交流も楽しんだ。 38回目を迎えた新春の恒例行事。一二三会の内藤剛代表(63)は「災害や争いがない平和な年になってほしい。伝統継承の決意も新たにした」と話した。
静岡新聞社