健大高崎の箱山遥人が「古田ロード」でプロ狙う ドラフトではまさかの指名漏れも社会人野球で再起
高校No・1捕手の健大高崎(群馬)・箱山遥人捕手(3年)が、社会人野球のトヨタ自動車入りする方向であることが16日、分かった。10月24日のドラフト会議では指名が有力視されていたが、まさかの指名漏れとなっていた。 今春の選抜では主将、4番として甲子園初優勝に導き、今夏はU18高校日本代表に選出された逸材。今夏の甲子園では2回戦で智弁学園(奈良)に1―2で敗れた試合後、「自分はここにプロになって戻ってきたい」と誓っていた。プロ志望届を提出し、10月24日のドラフト会議では指名が有力視されるも、まさかの指名漏れ。その後は進路を模索していたが、大学より1年早い3年後にプロ入りが解禁となる社会人野球の道を選んだ形だ。 1947年に立ち上げられたトヨタ自動車野球部は63年に社会人野球最高峰の舞台である都市対抗に初出場。主なOBには広島・栗林良吏、西武・源田壮亮、元中日・吉見一起、元オリックスなどの金子千尋、元ヤクルト・古田敦也らがいる。近年では23年に都市対抗優勝、今年は11月の日本選手権で優勝を果たした屈指の名門。大阪桐蔭、慶大で主将を務めた福井章吾捕手、ベテランで高い守備力を誇る高祖健輔捕手らを擁し選手層は厚いが、箱山は強肩強打と強力投手陣をけん引したインサイドワークを武器に新たなステージで勝負していく。トヨタ自動車の大先輩にあたる古田敦也氏は大学時代に指名漏れするも、トヨタ自動車からプロ入りし、プロ野球史に刻まれる名捕手となった。箱山は高卒となるが「古田ロード」で大成を狙う。 ◇箱山 遥人(はこやま・はると)2006年(平18)4月26日生まれ、東京都足立区出身の18歳。本木小1からジュニアヤンガースで野球を始める。足立区立第九中時代は江戸川中央シニアに所属。高校では1年秋からベンチ入りし、2年春の選抜で甲子園初出場し、3年春の選抜では同校初の日本一。憧れの選手はソフトバンク・甲斐。1メートル77、84キロ。右投げ右打ち。