「米ツアー転戦の経費に」 竹田麗央が年間獲得賞金2億5900万円超のツアー新記録
◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 最終日(17日)◇エリエールGC松山(愛媛)◇6575yd(パー71)◇曇り(観衆4110人) 【画像】竹田麗央 グラフで見る初女王への軌跡 初の年間女王戴冠を決めている竹田麗央に、またひとつ新たな勲章が加わった。通算17アンダー3位で終えて650万円をゲット。海外メジャーを除く年間獲得賞金は2億5913万16円に達し、コロナ禍で統合された2020-21年に稲見萌寧が45試合で記録したシーズン最高額の2億5519万2049円を31試合で上回った。
この日はボギーなしの4バーディ「67」。首位の山下美夢有とは6打差のスタートとあって、さすがに逆転は難しい状況だったが、「1ホール1ホール、バーディ狙い」でしっかりと伸ばして終えた。 大稼ぎとなったシーズンに「実感はあまりないですね。物欲もあまりないので(買いたいものもない)…」と言いつつ、ちょっぴりうれしそう。日米共催「TOTOジャパンクラシック」優勝によって2年シードを手にした米ツアーは文字通り世界を転戦するため、日本ツアー時代とは比べものにならないほど出費も増えるはず。「来年から米国に行くので、そういう経費とかに充てようかな」と笑った。
大躍進の1年も次週「JLPGAツアー選手権リコーカップ」(宮崎CC)を残すのみ。2003年の不動裕理以来となる史上2人目の年間10勝はならなかったが、こだわりのドライビングディスタンス1位(263.06yd)、平均ストローク60台(69.1933)といったスタッツ面の挑戦も続く。
何より「ソニー日本女子プロ選手権」、「日本女子オープン」と合わせて国内メジャー年間3勝となれば、2018年の申ジエ(韓国)に続く史上2人目の快挙。「メジャー大会はみんな頑張りたい大会。その中で優勝できたら、自信になる。しっかり頑張りたい」と力を込める。初出場した昨年は7位フィニッシュだった。今季の竹田なら、もうひとつビッグタイトルを加えそうな雰囲気は十分にある。(愛媛県松山市/亀山泰宏)