津波浸水区域の保育園を海抜13.5mの高台に移転 グラウンドからはさらに70cmかさ上げ 三重・南伊勢町
町長をはじめ工事関係者らが安全祈願=南伊勢町(三重テレビ放送)
南海トラフ地震による津波の被害が想定される三重県南伊勢町で24日、高台に新築移転する保育園の安全祈願祭が行われました。 南伊勢町では、東日本大震災を受けて病院や消防署などの公共施設の高台移転を行っていて、津波浸水区域にあるなかよし保育園を、海抜13.5メートルの高台にある南島中学校のグラウンドに新築移転することになりました。 安全祈願祭には、南伊勢町の上村町長をはじめ工事関係者や各地区の代表など約40人が参列し、工事の安全を祈願しました。 上村町長は「なかよし保育園は避難するのに10分程度かかる。震災では何が起こるかわからないので、少しでも子どもたちを高台にあげたい」と移転について話していました。 新しいなかよし保育園は鉄骨平屋の建物で、グラウンドから更に70センチかさ上げして建設され、来年4月の開園を予定しています。