「憲法の番人」辞めさせたい最高裁裁判官には✕を 衆院選のもう一つの投票…「国民審査」とは
■投票のルール 「◯」書くと無効?
投票所に行くと、衆院選の投票用紙のほかにもう1枚、「国民審査の投票用紙」が渡されます。この投票用紙には「最高裁の裁判官の氏名」が書かれていて、辞めさせたい裁判官がいれば、名前の上に「✕」を書きます。 注意したいのが、「✕」以外を書いてしまうと投票が無効になってしまうこと。たとえば、辞めさせたくない人の名前の上に「◯」を書いてしまうと、すべて無効になってしまうんです。実際に、2021年の衆議院選挙の際に行われた国民審査では、139万票あまりが無効票となっています。投票用紙には「✕」以外は書かないようにしましょう。
■過半数「✕」で罷免 5年間は裁判官に任命されない
国民審査の結果、「✕」が過半数を達した裁判官が罷免となります。罷免が決定した裁判官は、罷免された日から5年間、裁判官に任命できなくなります。今回が26回目となる最高裁裁判官の国民審査ですが、これまでに罷免された裁判官はひとりもいません。
■「国民審査」対象の6人はどんな人?
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