「めだかの学校」などモチーフに展示 鶴岡・加茂水族館、加茂水産高生が考案
鶴岡市立加茂水族館に、童謡「めだかの学校」などをモチーフにした二つの展示スペースが開設され、来場者の目を引いている。近くの加茂水産高(小山和彦校長)と連携した取り組みで、当面の間、展示する。 同高海洋資源科アクアライフ系3年生8人のアイデアから生まれた。同高は、企画立案や生き物の飼育方法を学ぶ「水族館学概論」の授業の一環で毎年、展示の一部を担当している。 淡水魚コーナーの一角にあり、幅と高さが約1メートルの水槽二つが展示スペースとなっている。「学校」をテーマとしているため、ミニチュアの椅子や机、ロッカーなどが並び、童謡の歌詞が描かれた黒板もある凝りよう。本物の教室のような空間で、市内の大戸川で捕獲したキタノメダカ100~200匹が仲間と一緒にすいすいと泳ぐ姿を楽しめる。 もう一つの水槽では、庄内金魚約20匹が泳いでいる。海面上昇で水没の危機にある南太平洋のツバルから着想し、「人々が暮らす町が本当に沈んでしまったら」をテーマに、海底に沈む家や橋などの街並みを表現した。
メダカは近年、個体数が減っているといい、佐藤叶生(かい)さん(18)は「展示をきっかけに興味を持ってくれたらうれしい」と期待を寄せている。