映画は誰のもの?小泉今日子も出演した「映画監督って何だ!」18年ぶり再上映
日本映画監督協会の創立70周年を記念した映画「映画監督って何だ!」が、2006年の初公開から18年ぶりに再上映。9月29日より東京・ラピュタ阿佐ヶ谷にて上映される。 【動画】映画「映画監督って何だ!」予告編(他3件) 協会に所属する延べ200名の映画監督たちが役者・スタッフとして参加した本作。映画の著作権をテーマに据え、映画監督の仕事の本質とは何かを問うところから始まる。1971年の法改正以降、映画の著作権は映画を製作した会社に帰属することを定めている現行の著作権法。特に商業映画において映画監督は著作者としての「著作者人格権」を持つが、著作権者ではない。 これを踏まえ、本作は映画監督の著作権の確立を訴えるエンタテインメント作品として制作された。監督協会の設立に関する再現劇、監督と脚本家、そして著作権者の攻防を描いた時代劇、映画の著作権を巡る歴史的変遷のドキュメンタリー、映画「煙突の見える場所」の一場面を本木克英、林海象、鈴木清順がそれぞれの手法で演出した短編などで構成される。YouTubeでは予告編が公開中だ。 脚本・監督を担ったのは「女囚さそり」シリーズや「日本独立」で知られる伊藤俊也。出演は小泉今日子、佐野史郎、石川真希、原田芳雄、大島渚、緒方明、小栗康平、崔洋一、阪本順治、鈴木、成田裕介、林、山田洋次、山本晋也、村上龍、若松孝二ら。このほか協会員の監督総勢150余名が登場する。撮影・照明は長田勇市、音楽は宇崎竜童、プロデューサーは高橋伴明、林、山本起也が務めた。 9月29日の初日には、現在、協会の理事長を務める本木が上映前の舞台挨拶に登壇。上映後には伊藤と和田秀樹がトークを行う。 さらにラピュタ阿佐ヶ谷では再上映にあわせて、監督協会が選んだ31本の映画を一挙上映。ラインナップと上映スケジュールは劇場の公式サイトで確認を。期間は11月23日まで。 ■ 日本映画監督協会プレゼンツ “時代と切り結ぶ”映画作家たち&「映画監督って何だ!」 2024年9月29日(日)~11月23日(土) 東京都 ラピュタ阿佐ヶ谷