旧優生保護法のもと強制不妊手術 静岡の女性2人が国と和解
日テレNEWS NNN
旧優生保護法のもと、強制的に不妊手術を受けさせられたとして国を訴えた静岡県内の女性2人が13日、国と和解しました。 いずれも静岡県内に住む、視覚障害がある武藤千重子さんと、聴覚障害がある80代の女性は、旧優生保護法のもと、強制的に不妊手術を受けさせられたとして、それぞれ国に損害賠償を求めていました。1審では国に賠償を命じる判決が言い渡されましたが、国が控訴していました。 弁護団によりますと、13日に東京高裁で、国が2人に対して、それぞれ和解金として2000万円あまりを支払う内容で和解したということです。 慰謝料1500万円のほか、弁護士費用や遅延損害金などが含まれているということです。 武藤千重子さん(75) 「本当に肩の力が抜けたなと。きょうで終わりということが、わかりましたので、これからは私のことをやって生きていきたいなと」 旧優生保護法をめぐる裁判では13日、国が原告1人あたり1500万円の補償を支払うことなどで和解の内容を一括して決める合意書を結び、一連の訴訟は全面的に解決されることになります。