地域巡るスタンプラリーも 西部3村が8月に第2回森の収穫祭【長野県飯田下伊那】
長野県の阿智、根羽、平谷の3村でつくる「下伊那西部3か村地域振興協議会」は、地元農家による夏野菜の販売を目玉にした合同イベント「森の収穫祭」を、8月11日に阿智村治部坂高原スキー場で開く。2回目の今年は治部坂高原での催しを同日1日のみとする一方、同3日から18日の期間中にデジタルスタンプラリーを計画。3村に設ける無人販売所を巡ってもらうことで、西部地区の魅力をアピールする。 「森」をテーマにしたエリア連携プロジェクト「南信州フォレストパーク構想」の一環。初開催した昨年は2日間にわたって夏野菜の詰め合わせセットを販売した他、各農家自慢の農産物を使用した料理を楽しめるキッチンカー、子どもが楽しめる木のおもちゃブースなどが会場に出店した。親子連れ、観光客を中心に計約1000人が来場した。 今年は若手を中心に3村の農家10軒が参加を予定。繁忙期と重なり、夏野菜が傷みやすいことなども考慮してイベントを1日に短縮する。来場者から「個別で買いたい」という声が多く寄せられたことから、採れたてのトウモロコシやトマト、アスパラ、キュウリなどを各農家がそれぞれ販売する。 2週間にわたるデジタルスタンプラリーは、3村の計6カ所に設ける野菜の無人販売所を訪れ、スマートフォンを使ってスタンプを集める。抽選の景品には阿智村浪合パークの星空鑑賞会ペアチケット、平谷村ひまわりの湯の宿泊券、根羽村ネバーランドの商品引換券を用意する。 無人販売所は、地域の森林整備で伐採した木材を活用して手作りする。7月28日には住民参加で仕上げ作業を行うイベントも開催する。 SNSやウェブ広告などを活用してPRを行っていく予定で、事務局は「森林整備と農業、観光の3つを組み合わせたイベントで、3村を巡ってもらえれば」と期待した。