長さ365m・重さ7tの「川内大綱引」未来へつなげ…鹿児島県薩摩川内市、映画や資料展示
今年3月に国の重要無形民俗文化財に指定された鹿児島県薩摩川内市の「川内大綱引」の魅力を知り、継承していくイベント「川内大綱引を未来へ“綱”GO!」が30日、同市のSSプラザせんだいで開かれた。 【動画】「川内大綱引」攻防1時間半、大綱が「ブチッ」と引きちぎれ…審判長「引き分けっ」
川内大綱引は400年以上続くとされる伝統行事で、戦国武将の島津義弘が関ヶ原の戦いで士気を高めるために始めたと伝えられている。上方と下方に分かれて365メートル、重さ7トンの大綱を引き合う。「押し隊」と呼ばれる男たちが、相手の陣内にぶつかっていく勇壮な姿でも知られる。
会場では川内大綱引をテーマにした映画「大綱引の恋」が上映され、実際に使われた大綱や綱を編むための道具、資料などが展示された。来場者は手に取って見たり、説明を聞いたりしていた。
有識者らによる講演や大綱引に関わる人たちによるパネルディスカッションもあり、参加者は郷土の伝統行事への理解を深めていた。家族と訪れた同市五代町の会社員(44)は「この秋の大綱引は見にいきたい」と話していた。