アジア最高級FWはインテルの頼れる3番手FWになった エゴを捨ててチームのために戦う“9.5番”の役割
アシスト部分でチームに見事な貢献
今季もインテルの2トップはラウタロ・マルティネス&マルクス・テュラムがファーストチョイスとなるが、複数コンペティションを戦っていくには3番手、4番手のFWも重要だ。 今季その役割を担うのは、FCポルトから加入したイラン代表FWメフディ・タレミ、ベテランのマルコ・アルナウトビッチの2人だ。 特に印象的なのは新戦力のタレミだろう。ポルトで182戦91ゴール56アシストと見事な結果を出していたストライカーは、早くも控えFWとして抜群の働きを見せている。 1日に行われたチャンピオンズリーグ・リーグフェーズ第2節のレッドスター戦ではフル出場を果たし、1ゴール2アシストを記録。何より印象的なのは、タレミが積極的に周りの選手を活かそうとしている点だ。縦パスを受けられる場所に顔を出し、そこからシンプルに味方へ繋いでおり、チームのことを第一に考えた動きと言える。 伊『Gazzetta dello Sport』もその働きを絶賛していて、過去にインテルでプレイしたFWエディン・ジェコにかなり似た動きをしていると分析。タレミのことを『9.5番の選手』と表現し、中盤へ顔を出す動きを高く評価している。 ストライカーはゴールを求めるものだが、タレミは自身のエゴを抑えてチームのために動いている。チームメイトもその動きを理解しているのだろう。終盤にPKのチャンスを得た際には、タレミにPKキッカーの座を譲る一幕があった。タレミもそれをきっちりと沈めており、インテルの層の厚さを実感させるゲームになったと言えよう。
構成/ザ・ワールド編集部