『劇場版ハイキュー!!』展の開催がスタート! 日向翔陽役・村瀬歩は「新しい総合芸術」、柳田将洋は「春高の世界観そのまま」と大絶賛
今年2月に公開され、興行収入115億円超の大ヒットを記録した『劇場版ハイキュー!! ゴミ捨て場の決戦』。この映画をテーマにした展覧会が、12月27日より松屋銀座8階イベントスクエアにてスタートした。 SVリーガーたちが選んだ『ハイキュー‼』好きなキャラクターベスト3 同会場には、原作の中でも人気の高いエピソードである春高3回戦、烏野高校vs音駒高校、通称"ゴミ捨て場の決戦"で描かれた両校の因縁、選手たちの想いや成長といった心揺さぶられる名シーンの原画や資料、フォトスポット、映像などを展示。日本中が盛り上がった熱戦の魅力をギュッと凝縮し、原作ファン、アニメファンともに"歓喜必至"のイベントとなっている。 開催前日には報道向けの内覧会が行なわれ、烏野高校・日向翔陽役の声優・村瀬歩さん、『ハイキュー!!』シリーズの大ファンである、SV.LEAGUE MEN東京グレートベアーズ所属の柳田将洋選手がゲストで登場した。 会見で劇場版の撮影エピソードを聞かれた村瀬さんは、85分という"ゴミ捨て場の決戦"1試合分の上映時間について触れ、「通常のアニメは1本あたり22分。約3時間で収録します。今作はそれを4本分、1日の中で一気に12時間かけて収録したので、もう疲労困憊でした(笑)」とアフレコ当時を回想。「その過酷な環境に身を置いたおかげで、リアルな体の疲れや精神的疲労を作品の中で表現できたのかな」と振り返った。 春高で優勝経験のある柳田選手は、自身の高校時代を思い出しながら映画を見ていたといい、「春高の世界観がそのまま再現されている」と絶賛。「僕自身、3回戦は山場の試合だったので、自分もこういう思いで戦っていたなと、その時の気持ちになった」と感慨深げだった。 展覧会の感想について問われると、村瀬さんは「あらためて原画1枚1枚の影の塗り方とか、各シーンめちゃめちゃエネルギーを感じました。会場内の壁とかにも、担当した方の意思がひしひしと伝わってきて、また新しい総合芸術になっているなと。もう1回"ゴミ捨て場の決戦"を見たくなった」と制作側の熱量をすごく感じられたという。 柳田選手は「必ず来た方がいい」と太鼓判。続けて「最後の(孤爪)研磨の一人称視点での表現がものすごくて。彼の目線からボールを追いかけていく風景とか、ブロックを飛んで、振り返ってカバーに入るとか。僕は当たり前のように練習や試合で見てきたけど、これをアニメで見られる新しさ、すごく感動しました。それを展覧会でも見られるので嬉しい」とバレーボール選手目線で作品の凄みを語った。 最後に村瀬さんは「あらためてこの作品に関われてよかったと再確認できました。映像も豪華に使われていて、セットもすごくこだわっているので、ぜひ現地に足を運んでください」とメッセージ。柳田選手は「イチファンとして幸せでした。プレーヤーとしても、ファンとしても余すところなく楽しめる場所。また『ハイキュー!!』と一緒にバレーボールを盛り上げていけるように頑張りたい」と決意を新たにした。 なお本展は、2025年1月22日まで松屋銀座会場で開催。その後、東京に続いて3月に金沢(香林坊大和)、4月に大阪(阪急うめだ本店)など全国を巡回していく予定だ。『ハイキュー!!』の世界観にどっぷりと浸りながら、日向や研磨たちが繰り広げる熱戦の感動と興奮を、再び味わっていただきたい。
佐藤主祥●取材・文 text by Sato Kazuyoshi