「ほとんどパーオンできないので」 13歳プロ初戦の須藤弥勒はレジェンドをお手本に
◇国内女子◇ニトリレディスゴルフトーナメント 事前(21日)◇桂GC (北海道)◇6651yd(パー72) 【画像】川崎春花が「CAT Ladies」副賞で重機をゲット! 13歳16日での出場は、2013年の政田夢乃(13歳33日)を抜いて大会最年少。アマチュアの須藤弥勒(すとう・みろく)が、スポンサー契約を結ぶニトリの主催大会ではじめてプロの試合に出場する。 1歳でゴルフを始め、5歳で出場した17年「世界ジュニア選手権」(6歳以下の部)で史上最年少優勝。翌18年に連覇を達成して注目を浴びた。「4大メジャーは海外でやっているので、海外で記録を取りに行ったほうがいい」と、これまで積極的に海外のジュニア大会で場数を踏んできた。
そんな世界で経験を積んできた13歳も、初のプロトーナメントを前に緊張感を隠せない。この2年ほどは休養に充てようと試合を控えており、実戦は久々なのでなおさらだ。「できるだけフェアウェイに残して、緊張しないよういつものルーティンでできたらと思います」と話した。 最近は群馬県にある自宅の練習場で飛距離アップに取り組み、現在の平均飛距離は230ydと1年間で20~30ydほど伸びた。それでもプロより数十ヤードは後ろからグリーンを狙うシチュエーションを覚悟している。「18ホールほとんどパーオンができないので、パーペースでボギーをできるだけ打たないで回れたら」とショートゲームで勝負するつもりだ。
その点、レジェンドと回れたことは勉強になった。20日(火)の練習ラウンドは、通算50勝の不動裕理とコースチェック。「ショットの質が全然違う。アドバイスをいろいろ頂きました」。ピンまで同じような距離が残っても、ショットの精度や技術の引き出しは参考になることばかりだった。 次週は、所属契約先のアルペンが岐阜県で主催する「ゴルフ5レディス」(30日開幕/ゴルフ5カントリーみずなみコース)の出場も決まっている。「85を打たなければいいな、というペースでやりたいです」と、まずは初めてのトーナメントに全力を注ぐ。(北海道苫小牧市/谷口愛純)