東京韓国学校で40人前後が目などに痛み 生徒誤ってスプレー噴射か
11日午前10時ごろ、東京都新宿区若松町の「東京韓国学校」から「中等部で催涙スプレー様のものを誤って発射してしまった」と119番通報があった。警視庁によると、40人前後が目の痛みなどを訴えているが、いずれも軽症という。 【写真】スプレーが噴射されけが人が出た東京韓国学校で活動する救急隊員ら=2024年6月11日午前11時2分、東京都新宿区若松町、長妻昭明撮影 牛込署によると、スプレーが噴射されたのは中等部1年生の教室内で、休憩時間中だった。男子生徒が「友達が持っていたスプレーを誤って噴射してしまった」と話しているといい、同署は現時点で事件性はないとみている。 このスプレーは別の男子生徒の持ち物で、「護身用で持っていた」と話しているという。 同校には救急車などが続々と集まり、中等部の生徒らが病院に搬送されていった。高等部1年生の男子生徒は、「2階から白い煙のようなものが見えて、先生が『窓を開けろ』と大声で叫んでいた。何があったのかと思った」と話した。 別の高等部1年生の男子生徒によると、教師から「中学1年生の生徒が誘拐されたときの護身用に持っていた催涙スプレーを友達が誤射した」という説明を受けたという。せきが止まらなくなったり気分が悪くなったりする生徒が多数いたといい、この日は集団下校になったという。男子生徒は「突然の出来事で驚いた。軽いけがですむことを祈っています」と話した。 同校の公式サイトによると、同校は1954年に在日本大韓民国民団の主導で創設された小中高一貫校。現在は在日韓国人ら約1400人が在学する。「各種学校」として東京都の認可を受けている。
朝日新聞社