毎月、保険料の引き落としが大変です。保険料の平均額はいくらくらいなのでしょうか? 夫の「生命保険」「医療保険」、子どもの「学資保険」、家の「火災保険」「自動車保険」などがあります。
人生の三大費用というと、老後資金、住宅関連費用、そして教育費といわれますが、保険料も第四の費用といわれるくらい大きな支出を伴います。本記事では、その保険料について、みなさんがどれくらい支払っているのか詳しく見ていきます。
年間払込保険料
生命保険文化センターが実施した2022年(令和4年)年度の「生活保障に関する調査」から、民間の生命保険会社やかんぽ生命、JA(農協)、県民共済・生協(生活協同組合)等で取り扱っている生命保険や個人年金保険に支払っている年間払込保険料について、男女別、年齢別に平均値を確認してみます。ただし、その保険料には一時払いや頭金は含まれません。 1.男女別、年間払込保険料 年間払込保険料の全体平均は、17.9万円となっています。男女別に見ると、年間払込保険料の平均値は男性が20.6万円、女性が16.0万円となっており、男性のほうが女性よりも4.6万円ほど多く支払っていることがわかります。 また、年間払込保険料の分布を見ると、男女ともに12万円未満のほうが多く、12~24万円未満、24~36万円未満と続いています。 表1;男女別、年間払込保険料 (単位:%)
(出典:2022年(令和4年)年度「生活保障に関する調査」年間払込保険料(全生保)〔性別〕をもとに筆者作成) 2. 性・年齢別、年間払込保険料 性・年齢別に年間払込保険料を見ると、男女ともに、年齢が上がるにつれて保険料が増加し、50歳代でピークを迎え、その後、減少していくことが伺えます。 表2;性・年齢別、年間払込保険料 (単位:万円)
(出典:2022年(令和4年)年度「生活保障に関する調査」年間払込保険料(全生保)〔性・年齢別〕をもとに筆者作成)
世帯の年間払込保険料
生命保険文化センターが実施した2021年(令和3年)年度の「生活保障に関する調査」では、世帯が年間に払い込んだ保険料を調査しているので確認してみます。 なお、同センターでは、「世帯年間払込保険料とは、生命保険(個人年金保険を含む)に加入している世帯における保険料払込期間中(本調査時点)の契約について、1年間に払い込む保険料の世帯総額の平均額を示している。」と定義しています。 また、データの対象は、全生保、すなわち民保(かんぽ生命を含む)、簡保、JA、県民共済・生協等の4つの機関が取り扱う生命保険商品としています。 1. 世帯年齢別、年間払込保険料 全世帯の年間払込保険料の平均は、37.1万円となっています。最も保険料が多いのが、55~59歳と65~69歳で同額の43.6万円、そして、50~54歳の43.2万円、45~49歳の37.5万円と続きます。 表3;世帯年齢別、年間払込保険料 (単位:万円)