TSMC進出で菊陽・大津は渋滞深刻に…早めの対策はできなかったのか 5年以内整備の『道路ネットワーク』とは
TSMC進出に伴い、人の動きが活発になった熊本県菊陽町や大津町などの周辺自治体では、盛り上がりを見せる一方で、住民たちが共通して口にする不満もあります。その現状を取材しました。 【写真を見る】TSMC進出で菊陽・大津は渋滞深刻に…早めの対策はできなかったのか 5年以内整備の『道路ネットワーク』とは ■「渋滞を懸念」工場周辺の物件が人気に 今年8月にできたばかりの大津町のマンション。 アズマシティ開発 東伸彦社長「車で10分ぐらいでTSMCに行けると」 TSMCの工場から約2キロの場所にあるこの物件は、半導体関連企業の従業員や工場建設に関わる入居者が多いといいます。 東社長「渋滞を気にされるので、どうしても工場周辺の物件を探す方が増えてきている」 菊陽町や大津町の物件を管理する不動産会社によりますと、TSMC周辺のマンションやアパートは需要に対して不足している傾向で、その分、熊本市内から通う人が増えているということです。 ■深刻化する交通渋滞…JRも… 熊本市から菊陽町への移動が増えることで深刻化するのが交通渋滞です。 菊陽町の住民は。 「仕方なく渋滞にはまってる状況ですね」 「時間はずらしてますよね、ラッシュ時は避ける」 渋滞緩和に向け熊本県や菊陽町は、公共交通の利用を呼びかけていますが、ラッシュ時のJRの駅も、混雑しています。 JRで通勤「バスの中でも電車の中でも、立ってないと通勤できないようなそれぐらい混むようになった」 JRで通勤「東京から戻ってきたので、マシになるだろうなと思ってたんですけど、変わらない」 ■事前に準備「国から予算」のハードル高く 交通渋滞と鉄道の混雑。菊陽町の住民や通勤している人は共通して「早めの対策はできなかったのか」と口にします。 菊陽町民「こういう変化があるとわかっていたら事前に準備はできたんじゃないかなと思って」 通勤客「もうちょっと早めに対策を打ってくれるんだったら打ってほしかったなと思いますね」 菊陽町民「(対策が)継ぎはぎで、もう少し計画的にした方が良い気はしますね」 事前に十分な対策が進められなかったのか。