TSMC進出で菊陽・大津は渋滞深刻に…早めの対策はできなかったのか 5年以内整備の『道路ネットワーク』とは
菊陽町によりますと「将来的に渋滞が深刻になりそうだ」という段階では国からの交付金などの予算化はハードルが高く、実際にTSMCの工場が完成して渋滞が深刻化してから、道路整備の予算に関する要望が実現したということです。 菊陽町 まちづくり推進室 久保克也室長「別枠の予算として道路の整備ができるようになったというところで、全体の道路ネットワークがおおむね5年以内に整備できると、スピード感を持った対応ができるようになったと」 ■道路ネットワークの整備が進む 半導体関連企業の集積で渋滞が深刻になった今、国から県に関連するインフラの整備に向けた29億円あまりの交付金が配分されました。交付金の一部を活用し今、菊陽町で進められているのが町役場とTSMC方面を結ぶ道路の整備です。 新たにできる道路はTSMCの南側を通る県道と立体交差させる計画で、利便性の向上を目指します。 久保室長「5年以内に道路のネットワークが整備されることは住民にとっても大きいのではないか」 ■JRでは「ホーム機能強化」や「複線化」の取り組みも キャスター「TSMCは近い地域に第二工場の計画も発表されていますので、早く手を打たないと、この交通渋滞は解消しませんよね」 (スタジオ解説)特に、熊本ー肥後大津間の利用者が増加しています。そのため、熊本県はJR九州と一部区間での「複線化」に向けた協議を始めています。 その他、上下列車の行き違いができない駅の「ホーム機能強化」例えば、東海学園前駅や原水駅などが検討の対象となりそうです。 熊本県は13日、まさにインフラ整備に関するさらなる交付金の要望を国にしていて、その要望が実現すれば話が加速しそうです。
熊本放送