服捨てをきっかけに「自分の内側を見る習慣」を8年続けたら、どんな変化が起きた?【エディター昼田祥子】
8年前だったら、服が好き、仕事が好き、何かを表現しているのが好き、寝るのが好き、とまぁ、自分への認識はこんなざっくりしたレベルでした。それでいて自分のことは自分が一番分かっている、とも思っていました。なんて薄っぺらい自己理解だったのか(笑)。 あの頃の私はもういません。 LOGで見つけた光と影。両方あっていいし、両方あるから美しい。見て見ぬふりをしてきた自分の闇も光も、どちらも見つめた服捨てでした。 料理家・細川亜衣さん監修のディナーや朝食がいただけるのもLOGの魅力。知っているのに、知らない味。こんなにも美味しいホットケーキがあるのだと感動しました。盛り付けはシンプル。だけどシンプルは手抜きじゃない。ここ数年、私の格好もシンプルに徹していますが服に対しても同じことを感じています。シンプルとは、引く勇気と挑戦。素材(自分)と向き合う覚悟がないとできないことだなと思います。 変わりゆく街と、変わりゆく自分を肯定できたひとり旅でした。 2年にわたりお届けしてきたこの連載は、いよいよ次回が最終回です。 着用・文/昼田祥子 構成/出原杏子
昼田 祥子