東京Vユース、磐石の試合運びで矢板中央を下し10勝目
9月8日、高円宮杯 JFA U-18サッカープリンスリーグ2024 関東2部の第11節が開催され、開幕から無敗をキープして首位を快走する東京ヴェルディユースは矢板中央と対戦。磐石の試合運びで前半と後半に奪ったゴールを守り切り、2-0で勝利して今季10勝目を挙げた。 【フォトギャラリー】東京ヴェルディユース vs 矢板中央 東京Vユースは序盤から試合の主導権を握る。4-3-3の布陣で積極的にボールを動かし、左ウイングのFW川村楽人(3年)、右ウイングのFW寺村智晴(3年)が果敢に仕掛けていく。最前線のFW土屋光(3年)も中盤に降りる動きや背後への抜け出しで変化をつけ、攻撃に幅を与えた。 しかし、決定機を作るまでには至らず、もどかしい時間帯が続く。それでも、東京Vは相手を押し込み、守備ブロックを崩しにかかる。すると、31分だ。連続でCKを得ると、2本目をゴールに結びつける。アンカーのMF粕谷晴輝(3年)が左CKを入れると、CB川口和也(3年)が頭で合わせる。 「いろんなバリエーションを持っている。特に(セットプレーが得意な)矢板中央相手にセットプレーから得点が取れたら、相手は落ち込む。チャンスがそこにはある。沖田GKコーチを中心にトレーニングをやってきたので、そこはよかったと思います」(薮田光教監督) 相手のお株を奪う一撃でリードを奪うと、その後も主導権を掌握。サイドからの攻撃もスムーズになり、シュートシーンも増加。得点直後の33分には川村が左サイドから中に切れ込んで右足でゴールを狙う。良いリズムで前半を終えると、後半に入っても攻撃の手を緩めない。57分には川村のスルーパスにMF井上寛都(3年)が反応。ループシュートを狙うが、これは惜しくもバーに阻まれる。しかし、このこぼれ球に土屋が反応し、リードを広げる2点目を奪った。 守備陣も川口とキャプテンのCB坂巻悠月(3年)を中心にタフに守り、クロスやロングボールに対しても冷静に対応。盤石の試合運びでゲームをクローズさせた東京Vは無敗記録を伸ばし、2位・横浜FMユースとの勝点差を8に広げ、プレミアリーグ参入プレーオフ圏内の3位・桐蔭学園との勝点差も暫定で15とした。 敗れた矢板中央はプレーオフ進出圏内から一歩後退。3位・桐蔭学園、4位・浦和ユースと同勝点の16だが、得失点差で5位となった。 (文・写真=松尾祐希)