「バチバチするのはプロの技」「年収2.5億円はうそ」 ホラン千秋、強気なイメージに隠れた謙虚な素顔
ゴシップなし、NGなし
キャラクターを作っていないからこそ、テレビでの“いじり”に傷つくことはないのか。 「芸能界って不思議で、『モテない』とか『残念』とか、そういうのを『おいしい』と捉えられればそれを生かして仕事にできる。でも、現実社会で同じことを言われたら嫌だと感じる人もいるかもしれないし、パワハラにもなりうるので、同列には扱えないんですけど。私個人としてはいじってもらえてありがたい、おいしいと思っています。でも、失恋したあとにたまたま収録で『結婚できないよ、あんた』って言われたら涙をがまんできないとか、同じ言葉でもタイミングによっては簡単に受け流せないってことも、人によってはあると思います(笑)。紙一重ですね」 「正しいこと」と「求められていること」。その矛盾に葛藤しながら、日々言葉を発する。 「芸能人が結婚したときに『〇〇さんは妊娠はしておらず、今後も仕事は続けるということです』というコメントは、個人的にはもう必要ないのではと思います。今までは定番な質問だったけど、欲しくてもできない人もいる。その質問がある種呪文のようにその人を苦しめるかもしれない。一方で、気になる人がいると思うから、レポーターの方も聞いているとは思うんです。ゴシップとかも、そんなに追いかけ回さないであげればいいのにって言いながら、あったら見ちゃうじゃないですか。この話題以外でも、『こうあるべき』という世の中の形と、実際の人の興味とが、違うところにあることもあるので、そこはちゃんと意識しなくてはと思いますね」
今年で33歳。学生時代は無力感を味わい続け、歌も女優も思うように叶わなかった。挫折を経験してきたからこそおごらない。ゴシップが出たことは一度もない。今回の取材でもNGは一切なかった。 「この業界は、来週はもしかしたら仕事がないかもって世界だと思っています。そうならないよう、求められたことに応えられるような仕事をしていきたいです。プライベートでいうと、周りはほとんど結婚して、子どもを産んでいる子が多い。結婚はしてみたいけど、『私はできるかな?』って思うこともありますよ。でも、どの選択をしたとしても、そのときにしたかった選択をできなかったとしても、何だかんだ、その道、その道で幸せな先輩方がいる。結局は、どこにたどり着いても大丈夫だろうなって、なんとなく思っています」