【ライブレポート】新浜レオン全国ツアー初日公演、木梨憲武も駆けつけお祭り騒ぎに
新浜レオン初の全国ツアー「新浜レオンファーストコンサートツアー ~全てあげよう」の初日公演が9月21日に千葉・成田国際文化会館で行われた。成田は千葉県出身の新浜がデビューイベントを行った、言わば活動の原点の地。そんな思い出深い場所で開催された初日公演には、ツアーの船出を応援すべく大勢のファンが駆けつけた。なお、本稿はネタバレを含むので今後の公演に参加予定の人はご注意を。 【画像】「新浜レオンファーストコンサートツアー ~全てあげよう」の様子。(c)B ZONE(他9件) 開演時間を過ぎ、紗幕の奥に新浜のシルエットが浮かび上がると割れんばかりの歓声が上がる。早くもホールが熱気に包まれる中、1曲目に届けられたのは木梨憲武がプロデュース、所ジョージが作詞作曲を手がけた「全てあげよう」。今年3月にリリースされ、自身が“勝負曲”と位置付けるキラーチューンでスタートダッシュを切った新浜は、続く「くちづけ」でダンサー4人とともに華やかにステージを彩り、「佐原の町並み」では歌詞の一部を「成田の町並み」に変えて歌唱する。またデビュー曲「離さない 離さない」ではコール&レスポンスで会場の一体感を高めていった。 成田でコンサートを開催することに感謝の気持ちを述べた新浜は、野口五郎「私鉄沿線」のカバーを皮切りに、「Love story」「さよならを決めたのなら」とバラードを連投。そして坂本九「上を向いて歩こう」をファンとともに歌い上げた。高校まで野球一筋で、本気で甲子園を目指していたという新浜レオン。残念ながら県大会4位という結果に終わり、その夢が破れて途方に暮れた時期もあったという。しかしながら現在は歌手という新たな夢を見つけ邁進している。そんな経験を踏まえ「失敗が新たな自分を作る」というテーマで作られた「糧」を、デビューしてから練習しているギターを弾きながら歌う。さらに「野球から歌の世界へ。今の僕には心から愛する歌があります。この道をまっすぐ行くだけです」と語ってからフランク・シナトラ「My Way」をカバー。アコースティックの余白を含んだサウンドの中で新浜の情感たっぷりの歌声が響き渡り、曲が終わると彼の挑戦を応援するように万雷の拍手がステージに降り注いだ。 バンドメンバー・伊藤哲平(Dr)による激しいドラムソロののち、西城秀樹「情熱の嵐」のカバーでそれまでのしっとりとした雰囲気を一気に塗り替える新浜。このパートでは「激しい恋」「傷だらけのローラ」「走れ正直者」と、敬愛する西城秀樹の歌を立て続けに披露した。特に「傷だらけのローラ」では往年のスターの風格を漂わせながら「ローラ」のロングトーンを響かせてファンを圧倒。その勢いを落とさずファンキーな「ネオン☆ナイト」や「奇跡を信じよう」をアグレッシブにパフォーマンスすると、ホールはますます熱気に包まれる。またTikTokでバズり、再生回数1億回を突破した「捕まえて、今夜。」では、彼の母校である千葉英和高校のダンス部の生徒たちが参加。総勢37名の部員がステージや客席に散らばり、一糸乱れぬ“窓ふきダンス”で場内はお祭り騒ぎに。そのまま「ジェラシー ~運命にKissをしよう~」になだれ込み、賑やかに本編はフィニッシュした。 アンコールで「君を求めて」が届けられたのち、「レオン! 来たぞー!」と言いながら木梨憲武が登場。大先輩の登場に感激する新浜を尻目に、木梨は「走れ正直者」でのパフォーマンスがまったく西城秀樹に似ていなかったと愛のあるダメ出し。バンドメンバーに演奏を要求し、自ら手本を見せるなど自由奔放に振る舞う。その後も言いたい放題のトークを繰り広げた木梨は、最後に「『全てあげよう』で紅白歌合戦(目指して)がんばってよ!」とエールを送る。新浜は「がんばります! 今年が勝負の年なんです!」と力強く答え、2人でこの曲をパフォーマンス。曲の途中からはダンサー4人や千葉英和高校ダンス部も再びステージに登場し、ステージ上はまるで「NHK紅白歌合戦」のエンディングのような状態に。ラストは新浜が“膝スラ”を決め、ツアー初日を華やかに締めくくった。 ■ セットリスト □ 新浜レオンファーストコンサートツアー ~全てあげよう 2024年9月21日 千葉・成田国際文化会館 01. 全てあげよう 02. くちづけ 03. 佐原の町並み 04. 離さない 離さない 05. 私鉄沿線(野口五郎カバー) 06. Love story 07. さよならを決めたのなら 08. 上を向いて歩こう(坂本九カバー) 09. 糧 10. My Way(フランク・シナトラ 日本語カバー) 11. 情熱の嵐(西城秀樹カバー) 12. 激しい恋(西城秀樹カバー) 13. 傷だらけのローラ(西城秀樹カバー) 14. 走れ正直者(西城秀樹カバー) 15. ネオン☆ナイト 16. ダメダメ… 17. 奇跡を信じよう 18. 捕まえて、今夜。 19. ジェラシー ~運命にKissをしよう~ <アンコール> 20. 君を求めて 21. 全てあげよう ※9月29日(日)に開催予定だった岩手・トーサイクラシックホール岩手(岩手県民会館)はスケジュールの見直しのためキャンセルになりました。今後のスケジュールは決まり次第アナウンスされます。 記事初出時、日付に誤りがありました。お詫びして訂正します。