「もう競馬の世界には」…藤田菜七子の父親が明かした「娘のこれから」と「根本康広調教師と話したこと」
「先生には感謝しかない」
――先生の親心ですね。 「菜七子は“入厩”していて、うちにはほとんど帰ってきませんので。私よりも父親に近い存在だと思います」 ――根本調教師には感謝のお気持ちですか。 「本当にもう、うちは何もやらずに、ずっとお預けしたままなので先生には感謝しかないです。代弁してくれたというか、感謝していますね。逃げたんじゃないよって」 取材中、父親としての本音が滲み出る瞬間もあった。 ――娘を案じる父親として、お気持ちは…。 「(スポーツ紙の)記事には、“(菜七子が)両親に相談した”とありましたが、そんなこともなかったんです。一言『やめたよ』と連絡がきました。LINEですかね、妻あてに。『やめたよ』と…これ以上はごめんなさいね」
「家に戻ってきたら、受け止める」
――菜七子さんはまだ27歳です。家に戻ってこられたときは。 「そうですね、受け止めて。辞め方が悪かったので、競馬にはもう関わることはできないかな」 “勝てる女性騎手”のパイオニアとなった藤田の登場により、男社会だった競馬界には少しずつ変化が生まれてきた。2021年には藤田以来のJRA女性騎手として永島まなみや古川奈穂がデビュー。厩舎には女性厩務員の姿も珍しくなくなった。 昨年7月に結婚を発表した後も、「現役を続けたい」と意気込みを見せていた藤田。その人柄は真面目で、礼儀正しいと誰もが口を揃えた。 競馬界を大いに盛り上げた女性ジョッキーの突然の引退劇。まさかこのような形でターフを去ることになるとは思いもしなかったが、JRA通算166勝という彼女の残した実績が消え去ることはない。 【詳しくはこちら】『藤田菜七子の父親が語る…引退直前に「娘から送られてきたLINE」と「電撃引退への本音」』
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