【ONE】秋元皓貴、元K-1王者との“物議を醸す判定負け”に反論、チャトリ代表のリマッチ提言にも回答
5月4日(土)タイ・ルンピニースタジアムで開催された『ONE Fight Night 22』のバンタム級キックボクシングマッチにて元K-1王者のウェイ・ルイ(34=中国)に判定負けした元王者で同級1位の秋元皓貴(31=パワーオブドリーム)が試合後のZOOM取材に出席。物議を醸す判定結果に反論し、チャトリ代表のダイレクトリマッチの提言に「今回以上の良い試合をして勝ちたい」と語った。 【フォト】秋元のアグレッシブな攻め!強烈ミドル、ルイの顔を跳ね上げるパンチも 秋元にとって1年半ぶりとなった復帰戦の相手は、鳴り物入りでONE参戦を決めた元K-1王者。試合は序盤からアグレッシブに攻める秋元に対し距離を取りながらポイントアウト狙いのルイ。2R、秋元が得意のボディを効かせ、何度もクリーンヒットする場面があったが、判定は3-0でルイの勝利。 試合後、“物議を醸す判定”と秋元勝利を推す声が多く上がり、ONEチャトリ代表も海外メディアの取材で、「ジャッジの判断を尊重するが、私は秋元が勝利したと思う。ダイレクトリマッチを考えている」と語った。 秋元は試合を振り返り「1R目は正直自分の中では捨ててたというか、 行き過ぎないようにした。そして2、3Rで畳みかけるっていうイメージだった。2R目はルイの攻撃も慣れてきたので、そこから攻撃を。トレーニングキャンプでやったことが出せたと思う。3Rも引き続きプレッシャーを上げて、自分の思い通りに戦えた。2R、3Rはしっかり取ったと思った」と“勝利”を確信。 実際、パワーオブドリームでのファイトキャンプでは、ルイの良さを消すという部分を徹底してトレーニングしたと語り、その成果をしっかりと本番でも出せたと、1年半ぶりの自身のパフォーマンス自体は納得いった様子だった。 しかし判定はまさかの3-0でルイに軍配。判定コールを聞いた瞬間に、自分が負けた驚きと共に「これだけやってきたのにやってしまった…」と呆然としてしまったという。 その気になる判定内容は、ONE公式のジャッジペーパーによれば、ジャッジ1人は30-27でルイを支持、ジャッジ2名は2Rで秋元が取ったが29-28でルイに軍配だった。この点について、秋元は「1R目は五分五分かなと思うが、ONEのジャッジはマストなので、そこは取られてもしょうがない。ただ、2R、3Rはしっかりとっているので、(三者共に)29-28で自分の勝ちが自分の意見です」と胸をはった。 周囲の反応や、自身でも映像を見返し、改めて、実際は自分が勝ったはずとの思いに至った秋元。結果は真摯に受け止めるとしながらも、審判サイドへの異議申し立て、もしくは、判定方法の開示についてなどは、今後の戦い方の参考や意見陳情もあり、何かしらのアクションを考えているという。 ただ、秋元勝利との私見を述べたチャトリ代表はさらに、今秋に開催予定のONE日本大会でダイレクトリマッチを考えていると言ったが、秋元は「もし日本大会でリマッチが組まれれば、この試合を見てくれた方々も盛り上がると思うし、準備する期間もしっかりとあるので、今回以上の良い試合をして勝ちたいなという風に思う」と、ダイレクトマッチに対し意欲的だ。 一方のルイは試合後の会見で、秋元とのリマッチについて、将来どちらかのタイトル戦で組まれるのはいいのではと語ったようだが、果たして、この物議を醸した判定の決着は早期に実現するのか、今後の動向に注目したい。