J1札幌 今季初の連勝ならず…決めれば負けないMF駒井善成が同点弾も不敗神話ストップ
◆明治安田J1リーグ ▽第15節 柏2―1札幌(19日・三協F柏) 北海道コンサドーレ札幌はアウェーで柏に1―2で敗れ、今季初の連勝はならなかった。1点を追う後半2分、MF駒井善成(31)が同点弾を決めたが、アディショナルタイム(AT)1分に追加点を許しての惜敗。駒井の今季初得点は、札幌加入後通算14ゴール目。これまでに決めた13試合は負けなし(12勝1分け)だったが、不敗神話が止まった。 *** せめて勝ち点「1」を札幌に持ち帰りたかった。最後の最後に決められたペナルティーエリア中央からのヘディングシュートが、それを奪い取ってしまった。小雨のアウェーの地で、悲壮感を漂わせたが、駆けつけたサポーター席からはブーイングは起きない。「顔を上げろ」「次があるぞ」とゲキが飛んだ。 果敢に攻め、恥じるような試合ではなかった。前半からキレキレの動きでチャンスをつくっていた駒井が見せたのは、後半2分だ。味方の左からのクロスがブロックされ、そのこぼれ球に素早く反応。正面から右足で低い弾道のシュートを突き刺した。「ミスキックが流れてくるところがいつも狙っているので。狙いどおり」と振り返ったが、その表情はさえない。 札幌加入後、駒井が得点した試合は負けていなかったが(12勝1分け)、その不敗神話がついに崩れてしまった。だが、悔やんでいるのは個人の記録以上にチームに結果が出ていないことだ。「勝ち点を失い続けているので、さすがにこたえますね…」とつぶやき「自分も前(攻撃)の選手なので責任を感じています」と自らを責めた。この日、ワントップで先発した金健熈(29)のシュートは1本にとどまり、後半44分に投入されたFW大森真吾(23)にも見せ場はなかった。今季開幕から15試合無得点のFW陣にも奮起が求められている。 ミハイロ・ペトロヴィッチ監督(66)は「敗れた理由を運で片付けてはいけないが、今の我々に運がないことも確かだ」ともらした。真っ只中の逆境から抜け出すには前に進むしかない。 (甲斐 毅彦) ★DF家泉怜依(後半44分にボランチで投入され、戸惑い隠さず)「やったことはないけど、やらなきゃいけないので…」 ★DF岡村大八(苦境を脱するには)「決めるべきところを決めて体を張るべきところは張る。それに尽きます」
報知新聞社