<ボクシング>山中、亀田戦よりラスベガスのビッグマッチ
■年間MVPに選出された山中 ボクシングの2013年度の年間表彰式が24日、東京ドームホテルで行われ、WBC世界バンタム級王者、山中慎介(帝拳)が、最高殊勲選手賞(MVP)に選ばれた。山中は、昨年行われた3度の防衛戦をすべてKOでクリア。いずれも“神の左”と呼ばれる左ストレートで相手を戦意喪失に追い込み、同時にKO賞も獲得した。 美人すぎるボクサーに強烈ヤジ「ボクシングなんか辞めろ」 V5戦でKOしたアルベルト・ゲベラ(メキシコ)は、2階級を制したスター、WBC世界スーパーバンタム級王者、レオ・サンタクルス(メキシコ)に僅差の勝負をしたというふれこみだったが、山中は、ここでもレベルの差を見せつけていた。もはやWBCのランキングには敵がいない。そうなると、統一戦しか道はなくなるが、WBA世界バンタム級王者の亀田興毅は、指名試合を前にタイトルを返上、WBO世界バンタム級王者として亀田和毅がいるが、その話をふると、山中は、露骨に「またか」というような笑いを浮かべた。 ■亀田とやれば勝てる 「もう2000回聞かれているので同じ答えをしますが(笑)、やれれば面白いだろうし、盛り上がると思いますよ。もちろん勝つ自信はあります。でも……」 山中が、対戦の可能性が極めて薄い亀田和毅との統一戦よりも興味を抱いているのが、ラスベガスでのビッグマッチ。しかも、現在のバンタム級には、ラスベガスのリングを沸かせるスターボクサーがいないため、山中は、ひとつ上のスーパーバンタム級で、人気と実力を誇るレオ・サンタクルスとのビッグマッチを視野に入れている。 ■ラスベガスでのビッグマッチ 「もしビッグマッチがやれるなら階級を上げてもいい。その覚悟はできている」 バンタムのウエイトを作ることが徐々にではあるが、苦しくもなっている。スーパーバンタムにひとつ階級を上げることに問題はない。 25歳のサンタクルスは、「地震」や「台風」と渾名されるほどの攻撃型のボクサー。スーパーバンタムに上げて、まだ初防衛を果たしたばかりだが、すでにメイフェザー、ブローナーという超スーパースターの試合の前座に起用されている。