リーダーは東大卒 空中を歩く“鉄棒ダンスユニット”の目指す場所…日テレ特番で強烈インパクト
番組史上最高得点も…試行錯誤と課題に向き合う日々
全く異なる経歴の4人。それぞれが新たな挑戦となった「鉄棒ダンス」の魅力は何か。 上西「全く新しいジャンルなので、大変なことが多いです。レファレンス(参考材料)がない中、いちから問題を解決しなければいけないけど、それらを一つひとつ乗り越えていくことが魅力ですし、表現者として自信につながっています。初めは『最初から完成形を見せないといけない』というデメリットもありました。例えば(既存の)ダンスなら、『後ろで準備をしている人は見ない』といったリテラシーが確立しています。しかし、僕らの場合には、そうした『見られ方』がないので、鉄棒のキューブ(立方体)前で踊っていても後ろで準備している人に目がいってしまう。だから、後ろの人の動線や動き方の細部まで作り込まないといけないのが苦労しました」 『THE DANCE DAY』で番組史上最高得点を記録した『M七八』のパフォーマンスでも、その苦労があり、各自の課題にも直面した。 上西「後ろで(RYOと古賀の)2人がダイヤ型のポーズを作る前後の流れをものすごく考えました。特にシンメトリー(左右対称)の構成は、上手くいけばきれいだけど、崩れるとストレスになる諸刃の剣でした。それを2人が完璧にやりこなしてくれた結果、ダンス経験者にも、そうでない人たちにも伝わったと思います。デメリットだった部分も、細部まで作り込んでやり遂げた時に『すごい魅力になる』とあらためて感じました」 RYO「2人(上西や古賀)と比べたら鉄棒の上に一気に上がったりするのが得意ではないのですが、最後のサビの部分で虎君とシンメトリーでやらないといけない。そこが、『前日はできたけど今日はできない』ということもあり、全然(鉄棒に)上がれない夢も見ました」 古賀「僕はパワーの部分は大丈夫だったんですが、ダンス的な部分で苦労しました。RYOさんとそろえる箇所も多いのですが、RYOさんはプロのダンサーなので動きのキレがすごい。僕は一瞬の動きのズレが他の3人より圧倒的に多かったです」 上西「普段はもっとビートが強い曲を使ったり、はっきりした音にはっきり合わせることが多いのですが、『M七八』はビートより弦楽器等の質感が強く出ていて(ある種)ダンスっぽくない曲。その分、一つひとつの音に対してよりシビアにダンス的な表現をしたり、細かい部分の立ち回りまで意識しないといけないので、余計に苦労しました」 魚地「私は元々エアダンスの可動域がみんなと比べて小さいので、そこを広げるのが難しかったです」 上西「彼女は他の仕事もあり、練習時間が3人より短かったんです。『M七八』では最後、彼女が1人で鉄棒にぶら下がって浮いて終わるのですが、そこは彼女がいない時に思いついて作ったので、(魚地としては)ある日、練習に来たら浮くことになってた感じです(笑)」