半年間『車中泊』続ける71歳 仮設住宅の当選はまだ 「夏は暑さと蚊が一番大変」戻らぬ日常 能登半島地震から半年
■伝統産業の職人「将来への不安は尽きない」
元の生活は、いつ戻ってくるのか。 輪島市の伝統的な産業、漆塗り職人の笠原さんは、4月に自宅に戻り、仕事を再開。 笠原良征さん(79): 職人から仕事とったらダメやわ。終わりや 笠原さんの自宅では断水も解消され、生活は少しずつ、前に進んでいるようにみえる。 それでも、将来への不安は尽きない。 妻の美栄子さん: (不安は)ありますね。なんかみんな、もう一回大きなのがばーんと来るんじゃないかと Q.外を見ると、まだ崩れてる家とかも多いじゃないですか? 笠原良征さん: あるある、ずーっとある 妻の美栄子さん: (元に)戻るかなって感じ。まだ何年もかかるんだろうなって感じで 笠原良征さん: 仮設ばっかり見えたやろ。仮設の町みたいやもんね今。街の中は何もない、中心はなくて、まだまだ空き地に全部たっとるもん 半年前には、そこにあった日常。 全てが元通りになる兆しは、まだ、感じることはできない。
関西テレビ